兵どもが鍋の跡

お残しは許しまへんで。

【剣盾、INCApril(最終1706、424位)】ギャラパルトVMAX改ねこだまし抜き

 こんばんは、おでんです。今回は2020年のJCSの出場権がかかった大会、INCAprilで使った構築を紹介します。色々手違いもありましたが、1700に乗れたのでとても満足しています。

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 なんか色々おかしい点がありますが、おいおい説明します。

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こちらが修正版。


●戦績

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(3日目夜の段階)
INCApril:21勝5敗、最終レート1706、最終順位424位
2日目…11勝2敗
3日目…10勝3敗

●構築に至る経緯


 初めに、今回のパーティは先日使った構築をベースとしております。

参考:
【剣盾ダブルS4、第5回うみオフ優勝】カウンターギャラパルトVMAX - 兵どもが鍋の跡

 オフで優勝することができ、個人的にとても手に馴染む形に仕上がったものの、それでもいくつか気になる点が残りました。

1.リザードンとジュラルドン入りの構築に遅れを取りがち。
2.高速高火力で攻めてくるパーティへの処理方法が弱め。

 これらへの対応として、うみオフではトリックルームミミッキュを採用していました。しかし、このパーティはメインのアタッカーが2匹しかおらず、切り返しとしてのトリックルームが、果たして強い行動なのか?と考えることとなりました。それを確かめるために参加したオフも、仮想敵がいなかったため、結局試行段階に振り出しに戻りました。

 まず上記の問題についてですが、これらは別物というわけでなく、両方の要素を兼ね備えるパーティが環境にはいくつか存在します。1つはリザバナ、もう1つはジュラルドン軸です。この2つはガオガエンが強く出られ、上からバークアウトを連打できればエースの起点にしやすいと考えました。しかし、いずれもダイジェットやおいかぜによるS操作を備え、どうしても上からの攻撃に後手になりがちです。ですので、強力なS操作手段が求められました。これは、うみオフ対戦後に参加者全員にプレゼンした際にも挙がった課題で、使用感ともマッチしていました。

 また、これはオフの最中に気づいたのですが、このパーティはタイプ相性や技の都合上、相手のドラパルトがとても厳しいです。従来はウォッシュロトムのおにびが当たるかどうかの運ゲーだったのですが、外したときのケアがプレイングしかないことや、そもそもウォッシュロトムが出せない試合での処理がどうにもならない点が気になっていました。

 S操作ができて、しかもドラパルトに強く出られるポケモン。これが6枠目に求められる条件です。当初はトリックルームから出発して考えましたが、困ったことにトリックルーム要員は大体ドラパルトに弱いです。ヤレユータンやイエッサンオスなら問題ありませんが、そもそもトリックルームとダイジェット軸の戦略が全く噛み合ってないので却下。

 この時、脳裏にオーロンゲが浮かびました。剣盾シングルの初期に、ドラパルトに不利を取らないポケモンの1匹として注目されていたことを思い出しました。このポケモンならでんじはを使え、しかもイカサマやソウルクラッシュというドラパルトに弱点を突ける一致技があり、逆にドラパルトの一致技をどちらも半減以下に抑え込めます。本業としての壁貼り役としてもパーティにマッチしており、さらにちょうはつによりフシギバナのような催眠によるハメを回避することも可能になります。これは適任だと考えて、慎重に努力値と技を検討し、パーティの6枠目としました。

 なお、INCまでの間に同じ並びでシングルのランクマッチをやっており、その都合で技を一部変更しておりました。本番では戻したつもりだったものの、なんと3匹も戻し忘れがあることが、開始後に発覚するのでありました。その辺は個別紹介で説明しますね。

 ともあれ、以上でパーティが完成です。


●個別紹介

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1.ガオガエン@とつげきチョッキ
おだやか、いかく
202(252)-x(0)-111(4)-100(0)-156(252)-80(0)
かえんほうしゃ/バークアウト/とんぼがえり/ほのおのうず(本来はねこだまし)

 パーティの特殊受けを一手に引き受けるポケモン。親の顔より見たとか言わない。

 今回もサイクル戦での活躍はもちろん、オーロンゲと並べて相手の序盤をいなしていくヤジ要員としても大活躍しました。

 上記の通り、技を戻し忘れた1匹目になります。最重要のねこだましが、あまりにも使いどころのないほのおのうずになってしまいました。非常に大きなハンデとなりましたが、あるものは使わなければいけません。かえんほうしゃを採用していることもあり、火力がとても低いため、火力補助や相手の安易な交代を封じる用途で利用しました。

 とはいえ、なくてもプレイングでなんとかなる部分も多かったのは事実です。間違いなくあったほうが安定するのですが、なくても素のスペックの高さでいい仕事をしてくれたので、オーロンゲ共々固定観念に縛られないことの大事さを教えてもらいました。




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2.ナットレイ@たべのこし
のんき、てつのトゲ
181(252)-114(0)-201(252)-x(0)-137(4)-22(0)
ジャイロボール/やどりぎのタネ/まもる/ステルスロック(本来はパワーウィップ)
S:個体値0

 パーティの受け駒その2にして、多くの物理アタッカーを屈服させてきた詰め筋です。そして技の戻し忘れの被害者その2。

 アタッカーたちで相手のダメージソースを奪った後に、詰めの役割として使うことが多いです。特に元の構築でバンドリ絶対許さないポケとして採用しただけあり、この2匹がいたら必ず投げてました。

 間違えて入れたステルスロックですが、元のパワーウィップがあったほうがいいかと聞かれると、そうでもありません。というのも、ギャラドスの選出率が元構築と比べてもかなり上がり、草技をナットレイが打つ必要がほとんどなくなったのが大きいでしょう。ほか3つの技で事足りることが判明し、これも固定観念から抜け出せたかな~と感じています。ステルスロック自体は後続のタスキ潰しや、死にかけの高速アタッカーを引かせてきた時に再登場を許さないために活用しました。

 では、この4枠目の技に何が欲しかったかというと、ボディプレスやはたきおとす、変わり種ではてっぺきも欲しかったです。特にボディプレスはカビゴンナットレイミラーでとても有効で、実際カビゴン入りへの勝率が半々くらいだったため、使えれば…という場面はいくつかあります。あとガオガエンにも打てますし。

 とはいえ、今回もいい仕事をしてくれました。



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3.ウォッシュロトム@オボンのみ
ずぶとい、ふゆう
157(252)-x(0)-174(252)-125(0)-128(4)-106(0)
ボルトチェンジ/ハイドロポンプ/おにび/ひかりのかべ

 受け駒トリオその3にして、パーティの要。

 今回もおにびやひかりのかべによる相手火力の減衰役として重宝しました。トゲキッス+ドラパルトの並びに、ガオガエンねこだまし+おにびで安定して処理できるものの、ね…。おかげでこの並びの度に祈る羽目になってました。

 オーロンゲを採用したことにより、元構築よりは選出率が下がった気がします。それでも困った時に出すくらいには信頼していました。このポケモンの機嫌でかなり勝敗が変わりますので、使う際は自己責任で。




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4.ドラパルト@じゃくてんほけん
いじっぱり、クリアボディ
190(212)-189(252)-95(0)-x(0)-95(0)-168(44)
ドラゴンアロー/ゴーストダイブ/アクロバット/まもる
S:最速100族抜き

 ダイマックスエースその1。技を少し変えました。。

 元構築でまもるが欲しい場面がかなり多かったので、使う機会がないはがねのつばさの代わりに採用しました。アクロバットそらをとぶとどちらが良かったのか、結論が出ないままです。

 今回はギャラドスの出番が増えたため、非ダイマックス状態での戦闘も増えましたが、耐久振りが生きる場面は多かったです。また、ドラゴンアローの使い勝手が良く、腐りにくいポケモンだなと思いました。


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5.ギャラドス@いのちのたま
ようき、じしんかじょう
171(4)-177(252)-99(0)-x(0)-120(0)-146(252)
たきのぼり/とびはねる/パワーウィップ/じしん(元の技はまもる)
H:10n+1

 本日の主役にしてダイマックスエースその2。ドラパルトと入れ替わるようにまもるがなくなってしまった。

 今回はオーロンゲの採用により、より攻撃的な選出ができるようになったため、選出率が大きく上がりました。4タテも割とありました。17チャレは2-4の状態から、ドラパルトと獅子奮迅の大活躍で勝利に貢献しました。ようやく軸として頼もしくなってきました。

 技の戻し忘れの部分ですが、これはかなり人によって意見が割れるところだと思います。元構築では、このポケモンでジュラルドンの上を取れる場面がまるでイメージできなかったため、入れていませんでした。その結果ジュラルドンがかなり重くなったので、入れたいとは思っていました。

 その後、シングルで使ってたじしんを戻し忘れて、図らずも使う羽目になりましたが…これは吉と出たと思います。というのも、後述のオーロンゲがジュラルドン(やリザードン)をガチガチにメタっており、決まりさえすれば確実に上を取れるようになったため、有利対面の機会が格段に増えました。そのためじしんを使う場面に恵まれました。また、ダイアースの媒体としても活用でき、このポケモンも詰め役になる試合がありました。軸のポケモンで、かつガチガチに援護するため、結果としては良かったです。もちろんまもるが欲しい場面もありましたけどね。

 スカーフ特殊ドラパルトはやめて。


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6.オーロンゲ@まんぷくおこう
しんちょう、いたずらごころ
202(252)-x(0)-86(4)-x(0)-139(252)-80(0)
イカサマ/ちょうはつ/リフレクター/トリック

参考:
こうこうのしっぽオーロンゲ - t/Tのパワフルハーブティー


 散々考えて導き出した、悪魔的6枠目です。技に関しては再考の余地ありですが、狙い通りの大活躍でした。

 さっきの説明はなんだったんだと言われそうですが、オーロンゲ第2のS操作、トリックを採用しています。まんぷくおこうはこうこうのしっぽと同様の効果で、同じ優先度なら必ず後攻になるというものです。入手が容易なのでこちらを採用しています。

 おこうトリックとでんじはとの比較はリンク先でたくさんなされていますが、特に対トリックルーム性能の高さが魅力的でした。でんじはでは相手のトリックルームで逆利用される点、ナットレイのジャイロボールの威力に響く点、早いポケモンが少ないので活きる点が少ない点が気になります。しかしまんぷくおこうは、例えドサイドンコータスであろうとトリックルーム下で後攻になるため、その隙にバークアウトやおにびでの処理を間に合わせることができるのです。これは非常に大きなメリットであり、応用として「味方を殴ってじゃくてんほけん発動」というギミックに刺したりもできます。特にドサイドンに対して有効です。

 主にダイマックス枠が読みやすいパーティに、初手で投げていきます。この手のパーティは初手でダイマックスを切り、その火力と速さで押し潰してくる強敵ですが、ここで絶対にトリックを決めます。あとはダイマックスが切れるまで隣のポケモンと合わせてどんどん起点作りをしていきます。多くの場合、トリックの直後にオーロンゲが飛ばされるのですが、絶対に上を取れる都合上、こちらの反撃も容易であります。余裕があればイカサマで削ったり、ちょうはつでまもるを封じたりもします。

 想定通りの活躍をしてくれ、特に対ジュラルドン(おいかぜ入り)にはほぼ100%の勝率まで改善することができました。リザードン軸に対しても3ターン凌ぐのが容易になり、巻き返しやすくなったと思います。

 変えるとしたらイカサマの枠で、ここをソウルクラッシュにすることによりもっと動かしやすくなったのではないかと考えています。というのも、初手で隣に出すのはほとんどガオガエンウォッシュロトムで、いかくやおにびにより思ったほどの火力が出なかったことが発覚したためです。なお、性格がしんちょうなのは、どちらを採用するか決めかねていた頃の名残です。


●選出や立ち回りについて
1.
先発ウォッシュロトム+ナットレイorガオガエン
後発ドラパルトorギャラドスorガオガエンorナットレイ

 よく使う選出。先発で壁やおにびやいかくやバークアウトで相手の火力を落としつつ、ダイマックスエースの圏内に入れていきます。その際、受け駒でサイクル戦も視野に入ります。

 準備が出来次第、ダイマックスエースで各個撃破を狙います。ナットレイが温存できているなら、数を減らすと同時に詰め筋の選択も押し付けていきましょう。

参考(元構築の対戦動画):
twitcasting.tv


2.
先発ドラパルト+ギャラドス
後発ガオガエンorウォッシュロトムorナットレイ

 相手が低速中心だったり、殴り合いの方が良さそうな時の選出。1つ目がサイクル選出なら、2つ目は対面選出といったところでしょうか。いきなりダイマックスで相手のアタッカーを中心に倒していき、後半は控えのポケモンで詰ませます。

 ドラパルトとギャラドスの連携がいかに決まるかが大事で、ダイマックスを無為に過ごすと負けます。この選出自体はよほど自信がある時にしかしない方がいいでしょう。

参考(元構築の対戦動画):
twitcasting.tv


3.
先発オーロンゲ+ガオガエンorウォッシュロトム
後発ドラパルトorウォッシュロトムorギャラドス

 3つ目は展開選出です。主にリザードンやジュラルドン入りに対して決めていきます。

 トリックで相手のダイマックスエースの身動きを封じ、火力を押し下げつつ3ターンを枯らし、こちらのダイマックスで強烈なカウンターを決めていきます。1つ目と違い、あまり長期戦にならないのと、相手のダイマックス枠をガンメタしています。


●苦手な相手

カビゴン…選出が定まらず、安定した処理ルートがないのが辛い。ガオガエンねこだましがあれば…。


●最後に

 1650行けば上出来かな~と半ば諦めていましたが、目標ラインに届いてよかったです。勝率も8割あり、多様な選出で同格の相手を広く相手取ることができたかなと思います。

 今回は結果オーライですが、次回はちゃんと技の確認をします、はい。

 修正版はレンタルもあるので使ってみてください。
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