兵どもが鍋の跡

お残しは許しまへんで。

【剣盾ダブル(ランクバトルS13、最高876位最終???位)】竈門炭治郎と愉快な仲間たち

 

こんばんは、おでんです。今回は剣盾ダブルのランクバトルS13で使った構築を紹介します。何かの参考にしていただければ幸いです。

 

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本筋ではないけど、遂にウーラオスと和解した。

 

 

・構築の経緯

鬼滅の刃を読んだぼく「炭治郎ええ子やなあ...せや!」

さて、今期真面目にランクバトルに取り組んだのは20日頃で、それまではGSルール(グラバナザシアン使用)ばかりしていました。ダブルのランク上げはバナコーポリ2のレンタルを使い、ひたすらにフシギバナを使っていたわけです。


フシギバナを使っていて思ったのが、ヒードラン重すぎということ。さすが前期1位が使っているだけあり、レンタル含めて多くのヒードランと当たり、その度に負けを繰り返してきました。これはもう自分が使った方がいいのでは?と考え、仮組みしてしばらく潜ることにしました。


ヒードラン自体はとても強かったのですが、こちらもやはりメタが厳しい。5桁まで落ちたところである程度使われるポケモンも見えてきたため、1度考え直すことにしました。


そもそも私がフシギバナを愛用していた理由は、キョダイベンタツによる長期に及ぶ定数ダメージです。この技があるおかげで、使用率1位のウーラオス悪のきあいのタスキを気にする必要がなくなります。もちろん速さも売りですが、これこそが最強のキョダイマックス技ではないかと、これまでの経験から感じていました。


この4ターンに及ぶ1/6の定数ダメージを与えられるポケモンフシギバナの他にリザードンカメックス、セキタンザンがいます。これまでフシギバナリザードンとセキタンザンは使いましたが、カメックスはどうなのか?リザードンフシギバナではどうしても晴れが絡みやすく、剣盾でテンプレと化している草炎水の組み合わせが難しいですが、カメックスならその点を解決できるのではないか?思考をめぐらしている頃、タイムラインにとあるオフの結果が流れてきました。

 

鹿児島県のポケモンスマブラの合同企画「アルティメットオフ極」の上位パーティです。2位と7位にセキタンザンとカメックス入の並びがあることがお分かりかと思います。カメックス単騎だと不利な相手への対応に苦慮していましたが、1年間の実績のあるセキタンザンと組ませれば勝てるかもしれないと判断し、「カメックス+セキタンザンで相手を蹴散らし、後続の行動保証持ちで詰める」というゲームプランを通すことを決めました(シングルで愛用している対面構築に近い形なので、馴染むのに時間がかからないだろうというのもあります)


カメックスとセキタンザンの型、後続のウーラオス悪+レジエレキ+ゴリランダーはすぐに決まりましたが、最後の1枠に散々悩む羽目になりました。候補としてはトゲキッス、サンダー、ポリゴン2等々挙がりましたが、どうしても欲しかった対オーロンゲ性能と対モロバレル性能を加味した結果、イエッサン♀を採用し、基本選出がガッチリ固まりました。


最後にレジエレキの枠を色々試し、レイスポスに変更してパーティが完成しました。当初の狙い通り草炎水の組み合わせができたうえ、様々な立ち回りと選出ができるようになったことで、久しぶりに満足のいく出来になったと思います。


余談ですが、鬼滅の刃はまだ6巻読み終わったところです。


・個別解説

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1.セキタンザン@じゃくてんほけん


186(4)-x-140(0)-145(252)-110(0)-82(252)
ひかえめ、じょうききかん
メテオビーム/ねっぷう/だいちのちから/まもる
S:準速、じょうききかん発動時、おいかぜ下の最速ウーラオス(326)抜き
※キョダイマックス個体


パーティの本丸こと炭治郎。こいつ自身は♀だし、炭治郎の家で作るのは木炭だけど。


セキタンザンというポケモンはめちゃくちゃ強いのですが、それはそれとして全国ダブルは高種族値で苦手なポケモンが多数います。また、苦手ではなくても攻撃を耐えられる機会が増えるので、これまで以上に磐石な状態でダイマックスを切らなければいけません。


パーティのメインのダイマックスエースですが、特にトリパを相手にする時はカメックスダイマックスを切るため、後発の逃げ切り要員に化けます。全体技を持つため、キョダイホウゲキで削れた相手の一掃が期待できます。


しかし、とにかく火力がありません。特に非ダイマックス要員にする場合は、慎重な技選択を求められます。さもないと、ミリ耐えされて悲惨な目にあいますよ。ついでに言うとねっぷうの命中は受け入れましょう。


努力値についてですが、準速安定でしょう。というのも、元々はトリックルーム展開も視野に実数値70(最速レジエレキ抜き)まで抑えていたのですが、おいかぜ展開に苦戦する場面が多かったためです。70→73(+1最速エースバーン、ようりょくそ最速フシギバナ抜き)→82という変遷を辿りました。ウーラオスより速いポケモンは諦めるか、後発に頼りましょう。

 

 

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2.カメックス@リンドのみ


175(164)-92(0)-120(0)-150(252)-125(0)-110(92)
ひかえめ、げきりゅう
しおふき/ラスターカノン/まもる/アクアジェット
H:16n-1
HD:ダイマックス時、C177サンダー@いのちのたまのダイサンダー(140)確定耐え
※キョダイマックス個体


セキタンザンの新しいお供。削ったりトリルいなしたり頼りになるやつです。炭治郎以上に水技を使いこなすし、実質冨岡義勇。俺は嫌われてない。


セキタンザンの項でも話した通り、セキタンザンの高いとは言えない火力をアシストする役目と、通りが悪い時のダイマックスエースの役目を持ちます。後者は主にトリパと当たった時の選択肢になります。


カメックスというポケモンはしおふきにより、相手の体力をゴリゴリ削りにいくことができます。単体技が主流な環境であることから、後述のイエッサンと相性が抜群です。


ダイマックスしてからは、キョダイホウゲキは言うに及ばず、その他、ダイスチルが意外と便利な技で、入れて良かったなと思いました。というのも、特にトリパ相手にダイマックスするカメックスですが、トリックルームが切れる段階でセキタンザンと並べて反転攻勢に出たいなとずっと思っていました。そこで、フシギバナのダイアースのように耐久を上げつつ粘り、ダイマックス解除後にもセキタンザン起動役として生き残れるようにしてみました。隣のイエッサンが特殊耐久に厚めになっているのも好相性。以前はアローラキュウコンを入れていた名残でダイアイスでしたが、後続のウーラオスのタスキが潰れるのでやめました。


持ち物はリンドのみを選択しました。もしセキタンザン起動役をアシレーヌにする場合も、この持ち物は結構有力だと思います。とにもかくにもゴリランダーの前でアクアジェットを決めるためです。一応ある程度はSに振っているとはいえ、保険は大事です。ぼうじんゴーグルは隣のイエッサンに持たせているので、モロバレルは優先的に倒していきます。


フシギバナ(C実数値167)には劣りますが、水タイプ特有の通りやすさは特筆に値すると思いました。オススメです。


なお、以下にカメックスについての単体考察をされた方の記事を紹介しておきます。努力値配分や水タイプが苦手等、通ずる部分が多い内容です。

note.com

 

 

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3.イエッサン@ぼうじんゴーグル


175(236)-x-112(212)-115(0)-146(60)-105(0)
おだやか、サイコメイカ
ワイドフォース/てだすけ/このゆびとまれ/まもる
H:16n-1
HD:C197レイスポスのてだすけダイアタック(150)を最高乱数除いて耐え


パーティの重い部分を一手に解決してくれる要。おいかぜもトリックルームもないパーティをパーティとして成立させてくれます。冨岡さんとセットで先発させるので、彼女は実質胡蝶しのぶです。


厄介なオーロンゲやモロバレルを筆頭に、レイスポスとドラパルトのようなゴースト打点を牽制し、フシギバナの不意のねむりごなも効かず、ワイドフォースで削りもこなし、ダイスチルで物理耐久も補える。以前公式大会「バトルレジェンド」で使った経験が活きました。


努力値はレイスポスを意識したものにしました。ゴースト打点がないのに倒されたら笑うに笑えないので、最低限これくらいは欲しいかなと。これでも物理耐久は霊獣ランドロスのダイジェット(130)を耐えられる程度にはあるので、カメックスと合わせれば粘ることも可能です。また、Sはゴリランダーとカプ・レヒレと同速の激戦区ですが、ほとんど上を取られていたので下手に下げない方がいいと思います。


このパーティの戦略の根幹を成すポケモンのため、選出率はダントツのトップ。出さない試合がないレベルで出しました。

 

 

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4.ウーラオス(いちげきのかた)@きあいのタスキ


175(0)-182(252)-121(4)-x-80(0)-163(252)
ようき、ふかしのこぶし
インファイト/あんこくきょうだ/ふいうち/みきり


遂に使いこなし始めた有望株。めっちゃ強い。熊だけど伊之助みたいなもんだよ多分。


先発ダイマックスで相手に大きな負荷をかけながら、きあいのタスキを盾に殴り倒していくのがこのパーティの王道の勝ちパターンです。あんこくきょうだの確定急所のおかげで、いかくを受けても安定した火力を得られるのが魅力的。また、何かと欲しくなる格闘打点やまもる貫通の特性等、欲しい要素が盛りだくさんで、使用率1位の理由がようやく理解できました。


ウーラオス水も選択肢ですが、ゴリランダーが辛すぎるのと、カメックスにセキタンザン起動を任せているので、無難に悪にしました。パーティ全体でカプ・レヒレが重いですが、どちらでも変わらないだろうというのもあります。


このポケモンについては語ることもあまりありませんが、攻めるパーティなら間違いなく入れ得でしょう。そもそもこのパーティを組み始めたきっかけが「ウーラオスをボコりたい!」というくらい苦しめられてるので...。

 

 

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5.ゴリランダー@きせきのタネ


202(212)-194(252)-110(0)-x-90(0)-111(44)
いじっぱり、グラスメイカ
ウッドハンマー/グラススライダー/ねこだまし/まもる
S:カメックス+1


ガラルのファイアロー。実質天狗の爺ちゃん。この人からすれば大抵のポケモンは判断が遅いだろうな。


ねこだましによるサポート、グラススライダーによるフィニッシャー性能、ウッドハンマーによるカプ・レヒレへの殺意、いずれもパーティに欲しい要素です。草技しかないためやや止まりやすいですが、レジエレキを手放した今、欠かせない水対策です。


元々はこだわりハチマキで使っていたのですが、とある構築記事を読んで真似しました。Sはもう少し振ってもいいかもしれません。ただ、カプ・レヒレとのフィールドの取り合いに負けたらかなり困るので、逆に下げるのも選択肢です。


後述の選出パターンでは後発として据えてますが、初手カプ・レヒレがかなり辛いので、カメックスダイマックスを切る場合は先発も視野です。その場合後発がかなり貧弱になる為、セキタンザンを置いてカメックスの生存を優先させるか、レイスポスを置いてひたすら殴るか、イエッサンを置いて交代の択を残すかになります。全人類カプ・レヒレは後発に置いてくれ。

 


6.レイスポス@いのちのたま


175(0)-x-80(0)-197(252)-101(4)-200(252)
おくびょう、くろのいななき
シャドーボール/はかいこうせん/マッドショット/まもる


馬。鬼滅の刃に馬なんて出てくるっけ...?前任者の善逸(レジエレキ)を首にして採用しました。


セキタンザン構築の天敵として新たに環境に現れたのが、ギガスドガス。特性を封じられたらまともに戦うことすら許されません。そのため、レジギガスより速いポケモンで、ダイジェットorダイアタックを使えるポケモンが求められます。イエッサンと合わせることで隣のマタドガスを処理することができるという寸法ですが、ギガスドガスとセットで使われやすいセキタンザンにも有利を取ろうと思うと地面or水の要素も欲しい。となれば、候補はかなり限られてきます。一時はドラパルトも考えたのですが、マタドガスの処理がどうしても安定しなかったのでレイスポスを抜擢しました。


一応レイスポス+指役という強い選出も可能なため、悪い選択ではないと思います。ただ、レイスポス導入後はギガスドガスと当たらなかったため、選出は0。ここにトリックルームのできるダイマックスエースでも入れば強そうだなあと思いました(ツンデツンデ?)


・選出について

1.
先発カメックス+イエッサン
後発セキタンザン+ウーラオスorゴリランダー


基本の形。カメックスでキョダイマックスかと思わせといて、イエッサンで攻撃を吸いながらしおふきでどんどん削ります。イエッサンが倒れたらセキタンザン降臨、ダイマックスからの起動で制圧します。ここで、しおふきで十分削れていたら、ねっぷうで2体倒しを狙うのも有効です。大抵の場合サイコフィールドが張られているため、カメックスアクアジェット→あいての先制技で出落ちという自体にはなりにくいです。


この選出は対トリックルームにもやりますが、その場合はカメックスダイマックスを切り、ダイスチル→ダイスチル→キョダイホウゲキの順に動かします。イエッサンは吸ったり守ったりして、とにかくトリックルーム3-4ターン目までは両方生き残ります。4-5ターン目はイエッサンを倒してもらい、セキタンザンがトリックルーム終了時に場に出せる状態にします。そのあとはセキタンザン起動からねっぷう連打です。


2.
先発カメックス+イエッサン
後発ゴリランダー+ウーラオス


セキタンザンがどうにもならない時の選出。こちらは本当にカメックスダイマックスから定数ダメージを稼ぎ、後発のアタッカーで詰めていきます。バナコーポリ2に大いに影響を受けております。欲を言えばポリゴン2ツンデツンデをパーティに入れたい。


しおふきがありますが、ダイマックスターンをケチろうと安易な初手しおふきはやめた方がいいです。予想外の大火力でカメックスが出落ちして負けという試合が多発しましたので。


3.
先発カメックス+セキタンザン
後発ゴリランダー+ウーラオス


最強の選出。これができるような相手は上位にほとんどいませんが、一応。


上記の後発セキタンザンと異なり、しおふきでの削りをせずに起動する代わりに、後発の厚みを増した選出です。よほど相手が攻撃一辺倒でワンパンできるなら有効です。もっとも、そういうパーティはトリックルーム対策も兼ねてポリゴン2やブリザポスがピン刺しされることが多いので、無理にこの選出をすると痛い目にあうでしょう。


4.
先発レイスポス+イエッサン
後発ゴリランダー+ウーラオス


対ギガスドガス。当たらなかったので具体的な立ち回りは説明できません。


相手のマタドガスに対し、初手ダイマックスからダイアタック→ダイホロウorダイアースでいきます。イエッサンは吸ってもいいですが、レイスポスにノーマル技が通らない=ワンパンされにくいため、まもるから入るのもありです。これで大体レジギガスは機能停止しますが、その後の動きはちょっとわからないです...。ダイアタックを使われると、死に出しウーラオスに縛られがちなため、イエッサンは温存する立ち回りが重要だろうというのは考えています。


・苦手な相手

1.カプ・レヒレ...カメックスもセキタンザンも不利な相手で、特に初手に出られると負けの可能性が濃くなります。ゴリランダーの選出が強要されるため、セキタンザンとウーラオスが選択になります。


2.オーロンゲ...こうこうのしっぽをセキタンザンにトリックされると終わります。カメックスにラスターカノンを持たせてるのは、単にダイスチルの媒体のために採用してるわけではないのです。オーロンゲはゴリランダーともそれなりに組んでいるため、イエッサンがいても油断は禁物です。


3.ゴリランダー...大抵後発ですが、初手に出されるとカメックスの体力管理が重要になります。リンドのみがあるとはいえ削れすぎると耐えられず、最悪セキタンザンの起動ができません。経験的にイエッサンより速い個体ばかりで、カメックスのSでも抜けるか怪しいため、気をつけましょう。


・終わりに

剣盾ダブルで3桁に届いたのは2度目なのですが、機械的な立ち回りの徹底がいい方向に転がったと思います。全国ダブルでセキタンザンはどうかなと思いましたが、思ったよりは戦えてるなというのが正直な感想です。


しばらくGSに潜っていて暴力的なバトルばかりやっていたのですが、ランクバトル3桁付近では各人が思い思いの戦略を通そうとしており、大いに刺激を受けました。年明けには公式大会もありますし、年末年始もポケモンを楽しもうと思います。


この構築記事が、新しくダブルバトルを始める方の参考になれば幸いです。最後までご覧頂きありがとうございました。


・参考にした構築

liberty-note.com

 

kobarutopoke.hatenadiary.jp