兵どもが鍋の跡

お残しは許しまへんで。

【第35回やまポケオフ3位】おでんのセグレイッカコノヨ【SVダブル(レギュレーションC)】

久々に書きます。

 

 

・経緯

Cレギュまでポケモンを放置していたため、PJCS予選が久しぶりの対戦になりました。各回のパーティは以下の通り。

第1回

第2回

第3回

 

初回から特殊寿司やってたりと、もうちょいやりようがあったのではと思う。全体的な流れとしては、「雪での上振れ狙い→上振れ要素を残しつつ安定感を高める」といったものでした。

問題は3回目のイッカコノヨで、初めて使ったこの並びの強さに驚愕しました。また、セグレイブはレギュレーションAの時に良い使用感だったのもあり、この3匹をメインにオフのパーティを組むこととしました。

さて、決まったはいいものの、この3匹は向いている方向がまあまあ異なります。特にセグレイブとコノヨザルが問題で、かたや対面性能でゴリ押しができるポケモン。かたやコンボや積みの色が濃いポケモン。どちらもイッカネズミとの並びで結果を残しているのが幸いですが、この2匹を繋ぎ止めるのは簡単なことではありません。理由は単純、イッカネズミの技スペが足りないから。

イッカネズミと合わせることで緩急自在の戦いができるコノヨザルと比較して、セグレイブはスペックこそ高いものの動きが単調になりがちです。殴るだけならコノヨザルで十二分に事足ります。それでも使いたい、ならどうするか?

イッカコノヨを使う時、カミイーユイの並びに苦戦したことを思い出しました。イッカコノヨの弱点の1つは大火力の全体技なのですが、それはS操作がないのが不利を覆しにくい要因だと考えました。上を取られ続けたら、いくら耐久に振っても厳しいものがあります。ここにセグレイブの活路を見出しました。

すなわち、セグレイブをS操作のできるアタッカーとして採用したのです。おあつらえ向きにじならしを習得するのも好都合。じならし自体は参考文献でハバタクカミミラーに強く出るために使われていたのを真似したのですが、今回はこの技にコノヨザルの補助という役割も与えたました。実際、セグレイブの単純さを補うのにも役立っており、これで3匹を無理なく採用できました。

主軸の3匹が固まったので、あとは肉付けするだけ。3回目のパーティをベースに、鈍足でアタッカーとして難を抱えていたディンルーをハバタクカミに、パーティの戦略と合致しなくなったミミズズをイーユイに変更。更に他のポケモン達も努力値やテラスタイプを詰め直し、完成しました。

おでんのCレギュ、その集大成です。

・個別の紹介

1.セグレイブ@とつげきチョッキ

ねつこうかん、いじっぱり、テラスどく
つららおとし/こおりのつぶて/きょけんとつげき/じならし
実数値: 219-198-118-85-116-113
努力値: 228-116-44-0-76-44
H:いのちがけケア、奇数
A:11n
HB:A154コノヨザルのふんどのこぶし(威力250)を確定耐え
S:-1最速100族抜き

パルデアのメガガルーラ。既視感のある使用感なのも当然でした。

セグレイブというポケモンをこのパーティに入れるに際し、かなり困りました。主軸のコノヨザルとフェアリーが一貫し、できることが殴るくらい。イルカマン構築のようにガチガチのサイクルをするわけでもないので、自慢の打ち合い性能を活かしきれてないと感じていました。

そこで思い切って、取り巻きの射程圏内までの強引な削りや、S操作によるミラーでの有利を求めた運用を狙いました。そのため努力値は大幅に耐久に割き、テラスタイプも居座り重視のどくタイプにしています。テラスタイプはこのパーティ唯一のキラフロル対策で、ギャラドスと交代して再度繰り出すとどくびしを安全に回収できるのが強いです。

とはいえ、強く出られる相手には、その単純さが良い方向に動くもの。特に雪パの前では十分な行動回数を稼げるので、活躍してくれます。

レギュCの最後の方では地面テラスが多くて、この型はそれとは目指すものがだいぶ違いますが、これはこれで使いやすかったです。...でも、やっぱり無理があったかなあ。

2.イッカネズミ@ぼうじんゴーグル

フレンドガード、しんちょう、テラスゴースト
フェイント/ふくろだたき/このゆびとまれ/まもる
実数値: 181-96-96-76-132-133
努力値: 252-4-44-0-196-12
S:準速カイリュー抜き
HD:C187ハバタクカミ@こだわりメガネのムーンフォースをわざわいのたま補正込で確定耐え
B:余り
A:コノヨザルへのふくろだたきのダメージがフレンドガード込で4-5

かわいい。どうしてタマタマには性別があるのにこの子にはないの??

イッカネズミはコノヨザルとセグレイブを繋ぐ鎖です。どちらとも親和性があり、対面での突っ張りや火力の補助として役に立ちます。しかしながら両方を完全にサポートするのは不可能で、特にいかりのまえばがないとセグレイブの補助としては不十分です。今回はコノヨザルが主役になったので、確実に攻撃を通すためにフェイントを採用しました。

フェイントをカイリューしんそくより先に使うために、少しだけSに振りました。そしてハバタクカミの前で突っ張るためにHDに振りまくりました。物理耐久は色々やりようがあるので。

割とどのポケモンと組ませても活躍できるので、コノヨザル抜きにしてももっと使いたいなと思いました。

3.コノヨザル@たべのこし

やるき、いじっぱり、テラスみず
ドレインパンチ/ふんどのこぶし/ビルドアップ/まもる
実数値: 211-154-102-63-141-112
努力値: 204-36-12-0-244-12
S:-1最速100族抜き
H:16n+3
A:11n

オレ、オマエマルカジリ。

積みアタッカーでありながら、急な火力の要請にも応えられる点が素晴らしいと思います。火力を技の威力に頼っているので耐久にたっぷり努力値を割け、更に催眠耐性を持つのも魅力的。なぜもっと早く使わなかったんだろう...。

テラスタイプは寿司への憎悪から水にしました。具体的にはセグレイブと後述のハバタクカミにより合体寿司の前で積める盤面を作ります。どくびしがなければコノヨザルでテラスを切って、あればそのまま積んで、頃合を見て反撃に回ります。

イッカネズミ以上に色んなポケモンと組ませたくなる強さでした。GSで使おうかと考えてるので、良い調整思いついたら教えてください。

4.ハバタクカミ@ブーストエナジー

こだいかっせい、ひかえめ、テラスフェアリー
まもる/シャドーボール/マジカルシャイン/あまえる
実数値: 143-67-99-176-156-178
努力値: 100-0-188-36-4-180
S:S>C
C:11n
HB:A172パオジアン@いのちのたまのふいうちをわざわいのつるぎ込で確定耐え
H:16n-1

速いポケモン。遂に扱いの要領を得ました。

コノヨザルと同じゴーストタイプを使うのを渋っていたのですが、このポケモンにしかできないことが多すぎて採用せざるをえませんでした。具体的にはハバタクカミ、パオジアンカイリュー、寿司を見ることです。

初めて使った時は物理耐久低すぎて使いにくかったのですが、隣で行動保証をすることを意識したらかなり使えるようになりました。速くて特殊耐久も高いため、頼りになります。

あまえるがちょっと珍しいでしょうか。後述のイーユイにおにびがあるものの、選出する余裕のない寿司の前で使って気持ちよくなります。1月の鉄輪オフで対戦したせぱるさんのハルクジラがとても印象に残っており、使ってみたいと思ってたのも好都合でした。ムーンフォースが欲しい場面もあまえるを使う機会もほとんどなかったため、好みで変えてもいいかもです。

ゴーストタイプはいつだってミラーが悩みの種。このポケモンを使う時も、そのことは意識していきたいです。

5.ギャラドス@オボンのみ

いかく、しんちょう、テラスひこう
たきのぼり/まもる/でんじは/てだすけ
実数値: 201-146-100-72-165-104
努力値: 244-4-4-0-236-20
S:でんじはで最速テツノツツミ抜き

壁。たまたま見つけた色違いです。

地面の一貫を切れて、さらにヘイラッシャに強く出られるギャラドスの需要が高いのもあり、採用に至りました。...嘘です色違い使いたかったからです。ウインディはパオカイやカミイーユイをより厚く見れるので好みの問題かも。

S操作がじならしだけだと余りにも貧弱なので、たきのぼりと合わせて運勝ちを狙えるでんじはを採用しています。ギャラドス以外にもセグレイブのつららおとし、イーユイのあくのはどうも怯み狙いに活用できます。また、てだすけによりあと一息の火力の要請にも応えます。

ちょうはつについて、このポケモンを先発に置くと受け出しが難しくなるため、候補としては弱かったです。クリアチャームディンルーのような、先発で殴れるポケモンの片手間に入れるなら良いんですけどね。やることが「受け出しからの盤面の立て直し」なので。

6.イーユイ@こうかくレンズ

わざわいのたま、ひかえめ、テラスゴースト
ねっぷう/あくのはどう/おにび/
まもる
実数値: 159-90-104-176-150-138
努力値: 228-0-28-36-76-140
HB:A204カイリュー@こだわりハチマキのしんそく@テラスタルを確定耐え
HD:C187ハバタクカミ@こだわりメガネのムーンフォース@テラスタルを高乱数耐え
S:-1テツノツツミ抜き
H:16n-1
C:余り

ちょっと不満の残る6枠目。結局良いのが思いつきませんでした。

イッカコノヨはミラーがきつく、カミイーユイが辛い。そして今パーティにハバタクカミがいる。それで採用を決めました。パオカイも厳しいので、ゴーストテラスにおにびという徹底ぶり。

この子も普段は殴るだけなので特に語ることはありませんが、ミニ・メガリザードンYだなと感じました。本当にこの枠は何が良かったんだろうか。

・選出について

毎度の如く色々やるのですが、いくつか挙げると以下の通り。

先発イッカネズミ+コノヨザル、後発ギャラドス+ハバタクカミ...イッカコノヨが通る時に。催眠耐性がものすごいので、モロバレルをサポートに置いたトリパ辺りにぶつけることが多いです。

先発セグレイブ+ハバタクカミ、後発コノヨザル+何か...ハバタクカミのミラーが予想される場合、またはイッカコノヨミラーにて。イッカコノヨミラーの場合は先発イッカコノヨも選択肢です。この選出では特にじならしによる削り+S操作で上を取ることを重視しています。イッカコノヨも上を取れているだけでかなり戦いやすくなるので、まけんきを恐れず押すべき時に押します。

先発セグレイブ+ハバタクカミ、後発コノヨザル+ギャラドス...対毒寿司。必ずセグレイブにテラスタルを切り、相手のキラフロルを倒してからギャラドスに交代し、その後再度セグレイブに交代(これはどちらに交代しても良い)。この一連の動きでどくびしの回収の他、相手ヘイラッシャの特性の把握と、場合によってはAを下げられます。火力の減衰はハバタクカミのあまえるが主です。合体寿司が逃げられないことを利用し、逆にコノヨザルの起点にしてしまうのです。ビルドアップはてんねんには無効ですが、ヘイラッシャを倒した後のポケモン達には通るので適宜積むのがポイント。

先発イッカネズミ+何か、後発何か...イッカネズミがいればどんなポケモンも様になるので、アドリブが利きます。自分だけの選出を見つけてみよう!

・戦績

第35回やまポケオフ3位(予選4-1、トータル6-2)

・おわりに

私生活の多忙に加えて、5月から6月はポケモンモチベを大きく削る出来事が多数あって、正直もう競技でやるのはいいかなって感じてます。対戦自体は面白いけど、対戦を取り巻く多くのものが見てられない有様だったので。

それでもオフは、正確に言えば地域のオフはそうしたことを考えず、純粋にゲームを楽しめるということで、オフ開催を聞いてからずっと準備してきました。当日はCレギュとDレギュで開催してあり、本命のCレギュで優勝できなかったのは心残りですが、やりきれて良かったです。

ちなみに、Dレギュの構築記事もあるのでよければ見てください。

 

後編:

atsuatsuoden.hatenablog.com

 

・参考

 

kobayasisinn.hatenablog.com

nishikun315.hatenablog.com