兵どもが鍋の跡

お残しは許しまへんで。

【第36回やまポケオフ3位】コノヨザルスタンver.E【SVダブルレギュE】

 

こんにちは。今回は「第36回やまポケオフ」に参加して3位になったので、参考までに記事を残しておきます。配信卓にも出てるので、そちらもどうぞ。

 

本番ではサブロム(TN檀黎斗)を使ってました。

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構築の経緯

私事になりますが、今年に入ってから休息を取る時間がほとんどありません。仕事の都合もありますが、個人的な勉強を進めている関係でポケモンをやる時間はとても限られています。

そのような中で目まぐるしく変わるプールやルールに右往左往するのは愚かなことと考え、暫くはコノヨザルをパーティの中心として考察し続けています。大きな変化がなければGSまでこれは続くでしょう。

今一度コノヨザルの強みを考えてみましょう。

1.ゴースト・かくとうにより極めて多くの相手に等倍以上を取れる(両半減はテラスタル抜きだとヒスイゾロアーク系統のみ、テラスタル込でも特定タイプのキョジオーンのみ)

2.特性がいずれも居座りに向いたものであり、また読み外した時のダメージが大きい。

3.火力を技の威力に依存しており、またその威力は強大なため、アタッカーでありながら努力値のほぼ全てを耐久に回せる。これにより、例えばD特化の耐久(H217D156)はH252D4振りバドレックス白(H207D151)をも上回る。

4.ビルドアップ+ドレインパンチの組み合わせを習得し、物理同士の競り合いに強い。

続いて、問題点も挙げてみましょう。

1.耐性に難がある。無効2、1/4倍1、半減2,2倍4とそれなりだが、環境で飛び交うフェアリー飛行ゴーストに弱点を突かれる。耐性はマイナー寄りなタイプに集中し、唯一まともそうなノーマルについてはガチグマ(赫月)の特性で貫通されてしまう。

2.特定の立ち回りで対応されてしまう。ダメージ源のふんどのこぶしは触らなければ無害なため、隣を倒され続けてしまう。特にドレインパンチが通らない積みアタッカー相手に対して顕著に表れる。

3.大火力に弱い。被弾回数を稼ぐことで強くなるポケモンであり、一撃で立て直し不可能なダメージを受ける相手には競り負ける。

4.急所に致命的に弱い。積みアタッカーの宿命。ウーラオスは確定急所なため対策は容易だが、急所確率が上がるだけのオーガポンについては運要素が絡むためより厄介。

コノヨザルは、これらを解決する価値があるほど強いポケモンだと考えています。そのため、それらを念頭に取り巻きを整えてパーティを作りました。

コンセプト

1.コノヨザルの被ダメを抑え、ふんどのこぶしを効率的に運用する。

2.急所に対し明確な対策を打ち出す。

個体紹介

オーロンゲ

特性:いたずらごころ
性格:しんちょう
持ち物:おんみつマント
テラス:ドラゴン
実数値:201(244)-141(4)-110(196)-103(0)-111(44+)-83(20)
技:ねこだまし / ソウルクラッシュ / ひかりのかべ / すてゼリフ

HD:C187ハバタクカミのマジカルシャイン(ダブル補正)を確定耐え

パーティの要。いつも技スペースが足りない。

レギュレーションDの頃と比較し、リフレクターを外してすてゼリフが新たに入りました。これは物理耐久はすてゼリフとビルドアップといかくで凌げること、初手ねこだまし+次ターンすてゼリフでこれら3点を全て揃えられること、急所狙いの技は物理に集中していることからなくても耐えられると判断したためです。リフレクターが必要になる相手というのはあっても勝てませんし。

ウルクラッシュが必要という理由もあります。試運転では両壁で使っていたのですが、一度すてゼリフで退くと腐ることに気付いて攻撃技の重要性を認識したためです。素のA実数値がサポート役とは思えないほど高いため、余裕のある時に何回か押せるとダメージレースで優位に立てると考えています。

このポケモンの常、リキキリンの前では動きにくいのがネック。パーティの起点になっているだけに、他のポケモンでカバーしたいところです。

コノヨザル

特性:まけんき
性格:いじっぱり
持ち物:たべのこし
テラス:みず
実数値:211(204)-154(36+)-102(12)-63(0)-141(244)-112(12)
技:ドレインパンチ / ふんどのこぶし / まもる / ビルドアップ

H:16n+3

A:11n

S:ランク-1最速100族抜き

パーティの主役。まだまだ現役です。

気づいたらパーティ全員が物理アタッカーになったため、特性まけんきを採用しました。モロバレルが気になりますが、草タイプ2枚採用とオーガポンのこのゆびとまれで対処します。テラスタイプは従来から使い慣れている水。技と努力値については変更の余地がほとんどありません。強いて言えば物理耐久がもう少しあっても良いかな?と思うくらいです。

よくある居座りによる積みもできますが、何重にも仕込んだ妨害手段により後投げも比較的容易にできます。このポケモンの肝は被弾回数なので、試合展開を考えて居座るか温存(サイクル戦への移行)かを考える必要があります。また状態異常はあまり受けたくないですが、やけどやまひは甘んじて受けることも多いです。ただし毒は絶対に避けています。

特性とテラスタイプを変えるだけで対応範囲ががらりと変わるため、お使いの際はパーティの強み弱みを元に色々検討してみてください。

オーガポン(いど)

特性:ちょすい
性格:いじっぱり
持ち物:いどのめん
テラス:みず
実数値:187(252)-155(4+)-127(180)-72(0)-117(4)-139(68)
技:ツタこんぼう / ウッドホーン / このゆびとまれ / ニードルガード

S:ランク1最速136族抜き

かわいい。自分のオーガポンには笑っていてほしい。

今までは草2枚体制に苦手意識を持っており、採用を見送っていました。しかし勝率が5割に留まったので試しに採用したら8割程度にまで高まり本採用に踏み切りました。

このポケモンウインディにより、2匹で草炎水の御三家カラーを揃えられるのが信じられないくらい強力です。これは枠の圧縮という意味で重要で、基本選出ががっちり固まる要因となりました。しかもいかくとこのゆびとまれにより自在な展開を作れるため、コノヨザルとの相性は抜群です。

単体で見ると、連撃ウーラオスの水技とモロバレルのキノコのほうしを無効化しながら吸えるのが素晴らしいです。ウーラオスに後出ししやすくするため、物理耐久に厚くしています。それでもいどのめんのおかげで火力もそれなりにあり、採用率が高くなる理由も理解できました。

努力値はもう少し具体的な場面を想定しても良かったかもしれません。しかし有象無象に対して選出するので、しばらくはこれで続けようと思います。可能ならもう少しだけ火力を伸ばしたいです。

ウインディ(ヒスイ)

特性:いかく
性格:いじっぱり
持ち物:こだわりハチマキ
テラス:ひこう
実数値:195(196)-171(164+)-103(20)-103(0)-107(52)-120(76)
技:フレアドライブ / いわなだれ / しんそく / サイコファング

HB:A204カイリューこだわりハチマキのランク-1アクアジェット(わざわいのつるぎ補正込み)を確定耐え

A:H207B111ゴリランダーをフレアドライブで確定1

S:ランク-1最速111族抜き

威嚇枠。ランドロスからポジションを奪いました。

試運転ではランドロスと両方使っていましたが、ランドロスはとにかく火力が出ません。ゴリランダーを採用しているのもありますが、火力が威力75単体技のじならしと、テラスタル前提のテラバーストなのが我慢できませんでした。サイクルを回すことが目的ではないため、最終的にパーティから外れ、ウインディが後任となりました。

ウインディの持ち物がよくわからなかったので、自分が参加している考察グループで意見を募ったところ、圧倒的にこだわりハチマキ支持だったため採用しました。いわなだれトルネロスやイーユイが圏内になるのが決め手でしたまた飛行テラスはランドロスを採用していたころの名残です。というのも、ランドロスをフェアリーテラスにしてよくあるテラスタイプとは逆の組み合わせにし、相手の予想を狂わせる意図を持っていました。その後ランドロスは抜けたわけですが、周りのランドロスこだわりスカーフが普及していることに着目。じだんだを無効化すると同時に、むりやり交代に追い込むことで攻撃回数の確保とコノヨザルのまけんき発動を目的に飛行のままにしました。

技で目立つのはサイコファングでしょうか。元はテラバーストでしたが、Aキュウコン+イイネイヌの並びを突破できなかったトラウマから変更しました。イイネイヌがどれほどSに振るかはわかりませんが、多分先制でワンパンできる(B特化は無理です)はずです。またエスパーはモロバレルと連撃ウーラオスに一貫するため、交代読みとしても使いどころがあります。このためエスパーテラスも候補でしたが、特に一撃ウーラオスやカミイーユイの並びに裏目になりたくないので見送りました。

飛行やノーマルの耐性により、意外な場面で後投げができたりと、中々いいポケモンでした。

ゴリランダー

特性:グラスメイカ
性格:いじっぱり
持ち物:とつげきチョッキ
テラス:どく
実数値:193(140)-187(196+)-113(20)-72(0)-103(100)-113(60)
技:グラススライダー / とんぼがえり / ドラムアタック / ねこだまし

S:自分のコノヨザル+1

HB:A216霊獣ランドロスのランク-1飛行テラバーストを確定耐え

HD:C205イーユイのねっぷう(ダブル補正、わざわいのたま補正込み)を確定耐え

A:11n

飾り。本番では上記4匹(先発後発まで!)固定でした。

コノヨザルを使うと上から殴り倒される場面が多いため、それらを対策するためにドラムアタックを採用しています。ウッドハンマーと比較し、いかくを1回受けるとどちらも硬めのハバタクカミが確2になるため、手数で戦う方針を取っています。またとんぼがえりによりコノヨザルのふんどのこぶしを無理やり強化することもできます。

毒テラスはヌメルゴンと組み合わせることで、どくびしを安全に回収する目的で採用しています。地面技はほぼ飛んでこないこと、エスパー技は使うポケモンがわかりやすいため使用感はわるくありませんでした。

変更するならここですが、いるだけで連撃ウーラオスを牽制できるのでなやみどころ。候補としてはモロバレルでしょうか。でも打点が減るし、うーん…。

ヌメルゴン(ヒスイ)

特性:シェルアーマー
性格:わんぱく
持ち物:オボンのみ
テラス:フェアリー
実数値:187(252)-120(0)-167(252+)-117(0)-171(4)-80(0)
技:ヘビーボンバー / ボディプレス / たてこもる / いのちのしずく

全てのオーガポン(自分のを除く)を泣かせるために採用しました。

以前よりコノヨザルの出せない相手にヒスイヌメルゴンの選出を考えていました。しかしこの頃はヌメルゴンを「積みエース」と認識しており、たべのこしの取り合いから採用を断念していました。一方、コノヨザルの補助にクレセリアを考えていましたが、一貫ができているためこちらも見送りに。

その後、参考文献にある記事を見て、「ヌメルゴンにいのちのしずくを採用し、コノヨザルのサポート役にすれば全部解決するのでは?」と考え、パーティ入りを果たしました。

採用の経緯からして構成はテンプレにしています。いのちのしずくはコノヨザル以外にも、体力管理がシビアなウインディとオーロンゲ、オーガポンのサポートにも役立ちます。また最高クラスの耐性と特性により、コノヨザルが苦戦するオーガポンとウーラオス全てに強く出られる点を気に入っています。メイン技のボディプレスは不一致技のため、このポケモンで積んでいく場合は長丁場になる点は注意が必要です。

パーティに欲しい要素をほぼ全て満たしているポケモンですが、こちらも本番での選出は0。新しい選出の開拓は急務でしょう。

選出

先発オーロンゲ+コノヨザル、後発オーガポン+ウインディ…本番の8試合全てこれでした。おんみつマントにより相手のねこだましに一切干渉されず、様々な初手を取れます。具体的にこれ、という立ち回りを挙げるのは難しいですが、すてゼリフ+ウインディ後投げによる対物理の動きは良く使います。最終的に相手を4匹倒せばいいので、コノヨザルに固執せず、必要なら別のポケモンを通すことも肝要です。少なくとも、ウインディとオーガポンにはそれだけの力があります。

その他…開拓中。パーティが完成したのが前日のため、深堀りはできていません。

重いポケモン

強力な積み技+トリックルーム…本番では8試合のうち2敗したのですが、予選ではつるぎのまいガチグマ+トリックルームイエッサンメス。準決勝でははらだいこテツノカイナ+トリックルームリキキリンになすすべなくやられました。コノヨザルの問題点にも挙げていますが、火力が出るまでに時間がかかるため、このような初手から致命的な打点を用意されるとどうにもなりません。

最後に

E環境のたたき台としては、最低限のものになったと思います。

レンタルを出しているので、月末のランク上げにでも使っていただければ幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございます。

参考

note.com