兵どもが鍋の跡

お残しは許しまへんで。

【チャンピオンリーグ最終264位】おでんのリハビリギャラパルト【剣盾公式大会】


こんばんは、おでんです。今回は剣盾公式大会「チャンピオンリーグ」で使用したパーティを紹介します。久しぶりのシングルなので、習作として頑張りました。

原点回帰の脳筋仕様。

 


・構築の経緯

さて、特殊ルールの公式大会としてはプリティプリマ以来の挑戦になります。リリーラというウルトラCの発見により好成績を挙げられた前回と比較し、今回は難しい戦いが予想されました。理由は以下の通り。

1.シングルバトルであり、2匹の連携で不利対面をケアすることができない。
2.使えるポケモンが限られている上にタイプの偏りが激しく、ミラーマッチが多発することが予想される。
3. シングルバトルのダイマックスの切り時が未だに分からない。

1.については、ダブルで定番のオーロンゲやガオガエン等による盤面の形成や、エルフーン等のS操作ができないことから、不利対面がそのまま負けに繋がります。2.は私が最も苦手なミラーで、高度な立ち回りを求められます。3.はひたすらにメガとZに頼ってきたツケです。さてどうしたものか。

これらの問題を解決すると同時に、環境を知るために↑のパーティで仲間大会に参加しました。1度目は悲惨な結果でしたが、傾向は掴めました。

a.種族値の高いポケモン、使用率の高いポケモンは物理に偏っており、エアームドミロカロスの処理が苦しくなる。
b.電気タイプが非常に少なく、地面の一貫ができているパーティが多い。
c.環境はDLC解禁前と鎧の中間っぽい。そこから強力なポケモンが数匹抜かれている。

c.は特に注目すべき点であり、ポリゴン2やウーラオスロトムがいないことからドラパルトが非常に強いことがわかります。また、ポリゴン2がいない=数値受けが弱いことを意味し、物理受けをケアできれば止まらないポケモンの可能性も示唆しています。

また、構築記事を探していたら以下の記事を見つけました。

shar965.hatenablog.com

相手のダイマを誘発しつつ、安全にこちらのダイマを通す方針は非常に魅力的で、これを下敷きに上記の考察を反映させたパーティに仕上げることにしました。

一見悪くなさそうですが、エアームドピーキーすぎること、バンギラスが思ったほど仕事ができない、結果としてドラパルトとギャラドスへの負担が非常に高くなっていました。これではエアームドで止まります。申し訳程度にレアコイルを採用していますが、スペックが低すぎてお話になりません。

ここで1.、2.、3.に立ち返り、

α.多くのポケモンと渡り合える、対面性能の高いポケモンで固める。
β.タイプの偏りを逆手に取り、こちらも偏った並びによりメインポケモンの苦手なポケモンの選出を抑制する。
γ.ダイマを切っても切らなくても強く、ミラーに強い型にする。

という戦略を決定しました。

これらを遵守するために型の見直しを行い、最終的にパーティが完成しました。


・個別紹介

1.ドラパルト@こだわりスカーフ

ようき、すりぬけ
163(0)-172(252)-95(0)-x-96(4)-213(252)
ドラゴンアロー/ゴーストダイブ/とんぼがえり/おにび
BD:ダウンロード調整(流用)

パーティの切り込み隊長。ダイマは時々切ります。

ドラパルトミラーで運勝負するのはしょうもないので、安心して勝てるこだわりスカーフを採用しました。相手にダイジェットを使われた後でも上からゴーストダイブを使ったり、まひしても上を取れる相手が増えたりと、中々の使い勝手でした。フェアリーはそもそも少ない上、後出しが現実的なトゲキッスには3枚の鋼で牽制します。

参考元だとエースバーンがスカーフを持っていましたが、最大のドラパルト受けであるポリゴン2が存在しないこと、攻撃技の命中に不安があること、ドラゴンタイプの勢力が強いことから、今回はドラパルトに軍配。

技はオーソドックスな3つ+ダイウォールの媒体。とんぼがえりが中々便利で、ダイワームにより相手のダイマターンをより安全に凌ぐことが可能です。こだわりスカーフによりダイマ後の行動も保証されており、ダイマしてもしなくても強いポケモンに仕上がったと思います。

ドラパルトというポケモンは、以前はダイマありきのスペックだと感じていました。しかし冷静に見ると、その速さと小回りと火力からダイマ無しでも圧力のあるポケモンだと理解出来ました。もっと早く気づきたかった...。


2.ギャラドス@カゴのみ

わんぱく、いかく
191(164)-145(0)-143(244)-x-120(0)-114(100)
たきのぼり/とびはねる/ねむる/りゅうのまい
HB:A168エースバーン@いのちのたまのダイジェット(130)2発+砂ダメ1回を、両方最大乱数の時以外耐え
S:+1で最速ガブリアス抜き
B:11n

エースバーン絶対受けるマン。ウォーターパラダイスのリベンジ起用です。

チャンピオンリーグのプールを見た時、余りにもエースバーンが目立っていました。こいつに安心して投げられるポケモンは絶対に必要と考え、ミミッキュがいない環境にもかかわらずいかくでの採用をしました。これは間違ってなかったと思います。

型は鎧環境で大流行した(らしい)構成をそのまま選択。自分で考えた調整もありますが、バンギラスの使用率から砂嵐まで考慮できる原案の方が優れていました。後出しでダイジェットを受ける→ダイジェット2回目を耐える→ねむるの動きはゲームエンドに直結する必勝パターンで、鋼3枚採用を可能にもしてくれました。

ミロカロストリトドンウインディのような低火力受け駒を無限に起点にできる他、見えにくいTODの択になれたりと、こちらもダイマの有無にかかわらず強力なポケモンでした。こいつももっと早く使っていれば...。


3.トゲキッス@アッキのみ

ひかえめ、きょううん
163(20)-63(0)-121(44)-187(236)-136(4)-126(204)

エアスラッシュ/マジカルシャイン/マジカルフレイム/あさのひざし
S:+1で最速エースバーン抜き
HB:ダイマ時、A168エースバーン@いのちのたまのキョダイカキュウをアッキ込みで確3

珠エースバーン絶対倒すマン。キツい相手も見てもらう、ギャラドス以上の過労死枠。

トゲキッスというポケモン、どうしても使いこなせずにいたのですが、ドラパルトに明確に勝てそうなポケモンがこいつくらいしか見当たらなかったので採用しました。

最初は同じアッキのみ型でも、わるだくみ採用をしていました。これによりマジカルシャインが抜け、相手のバンギラスに手も足も出ない場面が多発。逆に相手のトゲキッスバンギラスを突破されることも多く、素直に3ウエポンに変えました。

鋼3枚を採用する前は、よくハチマキゴリランダーを出されたので、その対策の名残でアッキのみを続投させています。ゴリランダーの攻撃を受けつつアッキ発動→ゴリランダー交代のスキにあさのひざしで回復という動きを実現することで、後続相手にもダイマックスを含む多様な選択肢を持てるのがとても強かったです。これは冠環境でのサンダーとまんま同じ動きですが、剣盾も最末期にきてようやくこの動きの強さが理解出来ました。本当にこの3年間何をやってたんだ俺は???

普通に使っても強いですが、ひるみにより受け駒を無理やり突破したり、足りない火力を補ったりとかなり助けられました。ダイマ後もアッキ+マジカルフレイムにより場持ちが良く、大半の試合でダイマを切ることになりました。

今回の影のMVPでしょう。色違いを譲ってもらってから活躍の機会がなかったので、最後に出番があって良かったです。


4.レアコイル@じゃくてんほけん

おくびょう、がんじょう
125(0)-72(0)-116(4)-172(252)-90(0)-134(252)
ほうでん/ラスターカノン/はかいこうせん/リフレクター
HB:ダイマ時、リフレクター込みでA182ガブリアスのじしん、A168エースバーン@いのちのたまのキョダイカキュウを確定耐え
C:無振りガブリアスにダイアタック(150)とダイスチル(130)で確定

エースバーンに勝てる鋼タイプ。鋼三兄弟の長男でもあります。

レアコイル、ではありませんが、昔このような型のジバコイルを使ったことがあります。

atsuatsuoden252.blog.fc2.com

多くの苦手ポケモンを高い火力で返り討ちにできるじゃくてんほけん型は初見殺し性能も高く、あからさまに受け駒に弱い並びでじりょく型も考慮させられることから、型を誤認した相手にイージーウィンを多数得ることができました。7世代の大型オフで、私を押し上げた原動力です。

ところ変わって今回、エアームドに強くて特性による行動保証があり、不意の大火力を放てるレアコイルを採用する運びとなりました。多くのポケモンがサブ技に持つ炎や地面にも反応する他、エースバーンに簡単にダイマを切らせない微妙なスペックから、技範囲以上に殴りあえる相手は多いです。ほうでんによる運勝ちの芽があるのも旨テイスト。

技は一致技2つにダイアタックの媒体(ボディプレスは覚えません)、ダイウォールの媒体のリフレクターで完結しています。リフレクターはでんじふゆうやでんじはとの選択でしたが、これら変化技を使いたい場面は死にかけの時です。特性がんじょうにより有利対面は素直に殴った方が良い場合が多く、またレアコイルに安全に受け出せるのは地面タイプででんじはが通りません。以上のことから、後続の殴り合いに寄与するリフレクターの方が優れていると判断しました。メタグロスかわらわりを持っていることが時々ありますが、それと殴りあえるドラパルトやギルガルドには通らないのも好相性。

そんなに出す場面はないし、ダイマも基本的には切りませんが、出せば大体1匹持ってってくれました。結構良いポケモンでしたよ。


5.ギルガルド@きあいのタスキ

うっかりや、バトルスイッチ
135(0)-87(128)-160(0)-112(252)-144(0)-96(124)
シャドーボール/ラスターカノン/インファイト/かげうち
S:大概のエアームド抜き

鋼三兄弟の末っ子。バンギムドーへの怒りが呼び寄せた剣と盾です。

元々バンギラスにたべのこしを持たせていた名残できあいのタスキ型にしています。相手のバンギラスエアームドを一方的に殴り倒せる他、重めなメタグロスに対してもダイマを誘発したり2回叩いたりと活躍する...予定でした。

実際はギャラドストゲキッスの出番が大半で、中々選出できませんでした。ダイマ不要で広範囲に喧嘩を売れるので活躍こそしましたが、この枠はトリトドンでも良かったかなとちょっと思います。


6.メタグロス@とつげきチョッキ

いじっぱり、クリアボディ
187(252)-200(212)-150(0)-x-110(0)-96(44)
アイアンヘッド/じしん/れいとうパンチ/バレットパンチ
S:大概のエアームド抜き

鋼三兄弟の次男坊。受けてよし殴ってよしの便利屋でした。

鋼タイプで、広い技範囲で、ダイマを切れば多くのポケモンと渡り合える性能。このポケモンがいるからこそラプラスに怯えずに済んでいるところはあります。また、パーティ全体がステルスロックに弱めな中で、その数値で相手のゴリ押しを咎められるのもえらいです。

技は無難な4つ。バレットパンチギャラドスを見れるかみなりパンチも有力に見えますが、ギャラドスギャラドスで見れること、先制技がないと死にかけの相手にダメージを蓄積させられ後続の相手が困難になることから見送りました。これによりエアームドに逆立ちしても勝てなくなりましたが、そもそもダイナックルを持ってない時点で望み薄なので割り切ります。

このポケモンが必須かと言われると微妙で、しかしいないとめちゃくちゃ重くなるポケモンが存在する。なんだかヒードランを思い出す使用感でした。メガシンカがなくても600族は強い。


・選出について

ギルガルド以外は誰でもダイマを切れるので、基本的には通りそうな選出をすればなんとかなります。その中でも多かった選出をいくつか。

1.先発ドラパルト+後発トゲキッスギャラドス...受け攻めどちらも強い後発に、ドラパルトの自在な立ち回りを合わせることで、多くの相手を見ることができました。特にガブリアスを先発に呼ぶので、ドラパルトで狩って数的優位とステルスロックの妨害を両立します。

2.先発ドラパルト+後発トゲキッスorギャラドスメタグロス...ラプラスが見えた場合はメタグロスの出番。先発で出てくることが多いので、とんぼがえりで相手のダイマを見ながら処理していきます。ドラパルトにはオーロラベールは通らない他、トゲキッスにも最悪急所があります。ラプラスを後発に隠している場合もあるので、その時は誰を残すかの選択は慎重に行います。

3.先発メタグロス+後発トゲキッスギャラドス...たまにメタグロスの通りが良い時にやります。メタグロスを後発に置いても良いですが、回復ソースがないので先発にする方が私は好きです。


・苦手な相手

1.ミロカロス+ウインディ...単体ならまだしも組まれるとかなり厳しかったです。本番ではトゲキッス運ゲーを仕掛けてTODで拾いましたが、当たりまくったら危なかった。

2.特殊型エースバーン...ドラパルトもギャラドストゲキッスも、物理型を想定した型や立ち回りのため、それを崩されるとゲームプランが狂います。

3.メタグロス...処理に時間がかかります。ダイマを枯らしながら削り、こちらの後発ダイマで削りきることを目指します。

4.トゲキッス...相手も運勝ちを狙える他、受け出しがやりにくいのでダイマターンを枯らすのが難しいです。メタグロスダイマを切れれば理想、無理ならトゲキッスの体力管理をしながらダイマさせるのが重要でしょう。


・結果

1日目:〇〇〇
2日目:〇〇〇〇
3日目〇〇×〇〇〇
トータル:12勝1敗、レート1657(264位)


・感想

今回は事情もあって主に深夜に潜りました。少なからず海外勢から稼がせてもらった他、比較的有利なパーティと当たったのもあると思います。

しかしながら、シングルの公式大会にしては良い勝率で満足しています。パーティについても、具体的な場面の検討から型の選定ができたり、ダイマを自由に切れる構成に好感触で、内容も充実していました。オンラインではもうシングルをやる機会はほとんどありませんが、残された対戦オフに向けて、この経験を活かしたいと思います。

以上です。最後までご覧頂きありがとうございました。