こんにちは、おでんです。今回はかーたんさんが主催された仲間大会「かーたんカップ8せだいGS#13」に参加しましたので、いずれ迎える公式ルール化に向けて記録を残しておきます。
ちなみに、対戦成績は6-0、レート1590で1位でした。
急きょ参加を決めたのでランドの実数値を把握してなかったり。
・構築の経緯
さて、最後に仲間大会で1位になってから、増加する一方の黒馬ボルトザシアンの対策に手を焼き、グラバナザシアンから手を引くことにしました。多くのパーティを触り、ノウハウを蓄積する時期に来たと。
この期間は気になったポケモンでパーティを組んでみました。が、いずれも成功とは言い難いものでした。と言うのも、全てのパーティにザシアンが入っており、これが柔軟性を失わせることになっていたのです。このことに気づくのはしばらくして、オーガザシアンを試した時でした。
カイオーガ+ザシアンはあまりにも王道な組み合わせで、特にカイオーガがおいかぜでもトリックルームでも動かせる強みを持ちます。それゆえ多様なS操作を盛り込み、さらに使い慣れたフシギバナと組み合わせることで強力なビートダウンができると考えました。ここでメインの勝ち筋にザシアンが全く絡んでないことに気づきました。
カイオーガ+フシギバナを軸にした時、最も良い組み合わせは何か？試運転の結果、トリックルームと速さと火力のあるポケモンが適任と分析しました。トリックルームは一般枠でも展開できますが、GSという暴力的な環境で安定するポケモンが見つかりませんでした。加えて基本選出に入れにくいという問題もあったため、禁止級にトリックルームを持たせるべきと判断しました。火力と速さについては言うに及ばず。
禁止級でトリックルームを使えるポケモンのうち、条件を満たせるのはミュウツーとバドレックス黒の2匹のみ。さらに全体技でプレイングの負荷を抑えられ、ねこだましも通らないバドレックス黒を採用しました。
メインの3匹が決まり、残りの取り巻きを練って完成しました。
※参考
・個別紹介
1.トルネロス(化身フォルム)@ソクノのみ
ずぶとい、いたずらごころ
183(228)-x-123(172)-146(4)-112(92)-133(12)
ぼうふう/こごえるかぜ/ちょうはつ/おいかぜ
HB:A222ザシアンの+1きょじゅうざんを確定耐え
H:8n-1
S:準速80族抜き
D:余り
パーティ第1のS操作役です。雑に使ってはいけない(戒め)
今まで化身ボルトロスばかり使ってきたのですが、相手のサイコフィールドを気にせず動かせるポケモンとして今回採用しました。より攻撃的な性質です。
技は定番のもの4つです。まもるも欲しいのですが、特にレジエレキの足を奪うためにもこごえるかぜは抜きにくいです。と言うのも、先発レジエレキ+ザシアンを並べられると、おいかぜを使ってもエレキネット+きょじゅうざんで落とされてしまうからです。
持ち物と努力値は、そのレジエレキとザシアンを意識したものになってます。ボルトロスと違ってこの2匹の攻撃が通るのでかなり辛いです。ここまで耐久に振ると場に留まることもあるため、おいかぜの再展開を見据えて温存するのも手です。
慣れるまでは戸惑いましたが、強いポケモンであることはよく分かりました。
2.フシギバナ@バコウのみ
ひかえめ、ようりょくそ
175(156)-x-103(0)-167(252)-120(0)-113(100)
リーフストーム/ヘドロばくだん/だいちのちから/てだすけ
S:カイオーガ-1、おいかぜで最速バドレックス黒抜き、+1で最速100族抜き
H:16n-1
※キョダイマックス個体
いつもの。バコウのみでほとんどの相手に突っ張れます。
グラバナザシアンで使っていた個体の流用なので、そちらも見ていただければ。ある程度耐久に振ることで、カイオーガのダイアイスも耐えられるので安心です。
普段と違うのはてだすけの存在でしょうか。ダイマックス終了後はアタッカーとして心もとなく、ひでり要員もいないことから無抵抗に倒されがちです。そのため、ねこだましより先に動けるてだすけで最後っ屁を狙います。シリーズ8でカメックスを使った時の使用感が非常に良かったのですが、今回も便利でした。
ねむりごななんてなくても強いポケモンでした。
3.バドレックス(こくばじょうのすがた)@きあいのタスキ
おくびょう、じんばいったい
175(0)-x-100(0)-217(252)-121(4)-222(252)
アストラルビット/ワイドフォース/まもる/トリックルーム
期待の新星。バナ構築のウーラオスに相当します。
採用理由は上述の通りなのですが、それを抜きにしてもフシギバナとバドレックス黒の相性は中々です。キョダイベンタツで削れた相手をアストラルビットで落とし、火力を上げながら押し切る動きが可能です。また初手に並べて、フシギバナダイマックス+バドレックストリックルームという王道のトリックルーム展開も狙えます。バドレックス自身がねこだましに耐性を持ち、きあいのタスキまで持たせているため選出のパワーも十分。
技については採用理由のトリックルーム、メインウエポンのアストラルビット、大事に扱うまもる、相手のフシギバナやモロバレルに通るワイドフォースです。ワイドフォースはサイコショックとの選択ですが、相手のサイコフィールドにタダ乗りできるので今回はワイドフォースです。
数値の割に突破力ないと侮ってましたが、相方しだいでかなり化けるポケモンだと感じました。
4.カイオーガ@しんぴのしずく
ひかえめ、あめふらし
207(252)-x-113(20)-214(196)-161(4)-114(28)
しおふき/こんげんのはどう/かみなり/まもる
HB:A194ゴリランダーのフィールド補正グラススライダーを最高乱数以外耐え
S:フシギバナ+1
※努力値が8振られてません。
パーティの主砲。このポケモンを動かすことをパーティの中心に据えてます。
カイオーガというポケモンは、その分かりやすいスペックの割に使いにくいポケモンだと感じています。基本的に殴ることしかできず、受け出し性能や小技にやや欠けています。そのため、ゼルネアスほどではないですがカイオーガを軸にした構築作りが求められます。
しかしその分攻勢時の制圧力はとんでもなく、ダイマックス相手にも半分削ってれば勝ちという理不尽な状況を容易に作り出せてしまいます。特にキョダイベンタツのおかげで相手の確定数を大幅にずらせるので、単なる相性補完以上にフシギバナとの組み合わせは噛み合っているでしょう。
かなり扱いに練度が求められますが、さすが禁止級屈指の実力でした。
5.ランドロス(霊獣フォルム)@いのちのたま
いじっぱり、いかく
195(244)-209(196)-111(4)-x-106(44)-114(20)
じしん/いわなだれ/そらをとぶ/ばかぢから
※調整意図不明
本番直前にたどり着いたサブのダイマックス要員。多分シリーズ8のバナコーザシアンの調整を参考にしてるはず。
上記の4匹は基本選出として強力な並びになりましたが、バドレックス黒+化身ボルトロス+ザシアンの並びに壊滅的に弱いという課題を抱えています。特に化身ボルトロスはとつげきチョッキが大きなシェアを占め、できれば物理アタッカーで始末したいところ。全国ダブルのバナ構築ではランドロスの採用が多いものの、ボルトロスの特性まけんきは厄介です。
そんな中、メタグロス@いのちのたまのダイロックでボルトロスを倒せることを思い出し、まけんきを気にせずワンパンすることにしました。これが大当たりで、パーティに欲しかったいかく要員、電気耐性、ダイジェットを一気に補うことができました。
採用そのものは大正解ですが、努力値については要検討でしょう。ASベースくらいにしても強いと思います。また、ばかぢからを諦めてまもるを入れるのも選択肢です。
6.レジエレキ@じしゃく
ひかえめ、トランジスタ
165(76)-x-121(244)-152(148)-71(4)-225(36)
10まんボルト/エレキネット/ボルトチェンジ/まもる
HB:A182連撃ウーラオスのすいりゅうれんだを最高乱数3回以外耐え
S:最速フェローチェ+2
C:10まんボルトで無振りカイオーガを大体一撃
要検討枠。一応採用理由はあります。
基本選出自体は以前から試していたのですが、その時ブラッキーにとても苦しんだので、特に厄介なあくびを対策するために電気タイプ(ダイサンダー)が欲しかったというのがあります。また、トリックルーム展開をする時に締めに使える高速アタッカーの需要もあります。フシギバナを採用するパーティでゴリランダーを使うのはバランスが悪いですから。
以上の要件を満たすポケモンで、最も汎用性の高いレジエレキが自然と入りました。代わりを探してはいますが、中々難しそうです。
・選出について
1.おいかぜを展開する場合
王道の選出です。試合後半にトリックルームへのスイッチも可能です。
おいかぜ+キョダイベンタツで相手に負荷をかけていき、後発の全体技で制圧します。先発のどちらが残っても腐りにくくしてあるため、終始ペースを握ることもできます。
2.トリックルームを展開する場合
相手のガチトリパへの対応に使ったりします。動かし方はおいかぜとほとんど同じですが、より慎重な立ち回りが求められます。あくまでフシギバナで削って全体技で締めるので、きあいのタスキがあるからといって雑にバドレックスを動かすのは厳禁。
3.対バドレックス黒+化身ボルトロス+ザシアン
相手のガオガエンの後投げも考えられますが、気にせずボルトロスに集中します。ボルトロスさえ倒せれば、おいかぜがある分こちらのバドレックスが圧倒的に有利です。
・苦手な相手
1.ラプラス...じゃくてんほけん型だと最悪で、上手くダイマックスをかわしつつ十分な削りが求められます。
2.ブラッキー...ブラッキーに限らずバークアウトはしんどく、あくびまであるのが厳しいところ。
3.ポリゴン2...かいでんぱ持ちは特に辛く、詰まされる可能性があります。
・おわりに
以上になります。
ザシアン抜きでもちゃんと遊べる構築になったので、シールド版しか持ってない方にも揃えやすくなってます。このパーティをGSのきっかけにしていただければ幸いです。
最後までご覧頂きありがとうございました。何かあれば@atsuatsuoden252まで。
