こんばんは、おでんです。今回は剣盾の公式大会「バトルレジェンド」に参加しましたので、使用したパーティの紹介をします。
ホワイトキュレムはダイマックスさせるとめちゃくちゃかっこいい。
・戦績
19戦16勝3敗
最終レート1674
最終366位
・構築の経緯
さて、バトルレジェンドというルールは一般的なGSルールと異なり、伝説のポケモン以外には幻のポケモンも使うことができます。代わりにパーティに入れられるのは1匹まで。
このルールを見た時、まず考えたのはソルガレオです。先日の仲間大会でも大いに活躍したこともあり、トップメタになると考えました。しかし、すぐに考えを改めることになります。
ソルガレオというポケモンは、このルールで使える禁止級同士の対面では比較的有利なのですが、代わりに一般枠全般に不利をとるというのが私の評価です。GSであれば相方の禁止級にカバーしてもらえますが、バトルレジェンドにはその枠がありません。となれば、ソルガレオを軸にガチガチのサポートをするか、一般枠にダイマックスを切ってソルガレオを補完に使うかになります。前者はソルガレオが倒された時のリカバリーが厳しいこと、後者はソルガレオに組ませる良い一般枠が見つからなかったことから、別のポケモンを使うことにしました。以下はその変遷です。
1.ザシアン+ドラパルト...実質的に禁止級を2枚使える強力な組み合わせ。仲間大会でも良好な成績でしたが、ミラーで禿げることが判明したので没。
2.セキタンザン+日食ネクロズマ...トリックルーム+じならしによる、トリル下でのセキタンザン起動も仕込んだスイッチに。日食ネクロズマのじならしで3割削れるのと、取り巻きを練りきれず解散。
※一緒に考察してたバイトぽけさんが、スイッチ型セキタンザンで好成績を残しました。気になる方はこちらもどうぞ。
baitopoke.hatenablog.com
3.ホワイトキュレム+ミロカロス(試作)...環境的には逆風なものの、アローラキュウコンと組み合わせることでいい感じにまとまりそうと判断して採用。
軸を決めたあとは、取り巻きを固めて完成しました。
・個別解説
1.ホワイトキュレム@こだわりスカーフ
207(52)-x-110(0)-238(212)-120(0)-146(244)
ひかえめ、ターボブレイズ
フリーズドライ/ふぶき/だいちのちから/クロスフレイム
C:175-93コータスをだいちのちからで最低乱数以外で落とせる。
C:168-135ザシアンをダイアースで確定1
S:最速ザシアン-1
H:16n-1、余り
パーティの本丸。でもダイマックスはたまにしか切らない。
ホワイトキュレムというポケモン、8世代で大きな強化を受けました。フリーズドライの習得です。これまで水電気草半減かつ氷等倍という稀有な耐性を持っていたにもかかわらず、こちらの攻撃手段の乏しさのために、特に相手の水タイプに有利とは言い難いのが問題でした。それを一手に解決したのがこの技です。これにより、こだわりスカーフを持たせても気軽に使えます。
Sを敢えてザシアンより低くしているのは、もちろん最速かどうか判別するためです。上を取られたら一巻の終わりですが、逆に言えば耐久にほとんど振ってないことになるため、それを逆手にとってイエッサンのサポートから狩りにいきます。てだすけがあれば、191-135ザシアンをだいちのちからで6割弱、クロスフレイムで確実に落とせます。受けに回ると弱いパーティなので、なるべく不一致技でこだわりたくありませんが。逆に最速ならダイアースでワンパンできる可能性が非常に高いため、遠慮なく切っていきます(後続のミロカロスがだいぶ弱くなるけど...)
このポケモンの真価はアローラキュウコンと並べた時です。両方ふぶきで少なくとも34.39%で1匹以上凍るという凄まじい運ゲーを仕掛けることができます。キュレム単体のふぶきでも圧倒的な火力です(参加可能なポケモンの中でCが最も高い170!)。そこまでせずとも、オーロラベールで守りを固めることによりふぶきの試行回数を増やすこともできます。先発で出し勝ったらほぼほぼこちらのペース、後発でもスカーフ+タスキという行動保証が光ります(この記述書いてるの2日目終了後なんですけど、初手ダイマックス+後続対面アタッカーの並びが自然とできあがりますねこれ...。今更気付いたなど)。
ちなみに、特性のターボブレイズはテラボルテージやかたやぶりと同様の効果です。禁止級の特性だからって、メタルプロテクトやファントムガード、プリズムアーマーは貫通しません。おのれゲーフリ。
2.アローラキュウコン@きあいのタスキ
149(4)-x-95(0)-133(252)-120(0)-177(252)
おくびょう、ゆきふらし
フリーズドライ/ふぶき/ムーンフォース/オーロラベール
パーティのマスコット。パーティで2番目に速い重要ポジションでもあります。
元々はちょうはつを使えるバイバニラだったのですが、とにかく遅いのと、フリーズドライがあるとはいえ技範囲の狭さが気になり、速くてフェアリー技もあるキュウコンにしました。霰パの天敵ウーラオスをチンチンにします。連撃スカーフだと危ないですが、環境のウーラオスはほとんどいちげきのかたなので気にしません。
オーロラベールという技がめちゃくちゃ便利で、ダイマックスエースを強烈に保護することができます。ガオガエンのいかくやダイアースも重ねれば、貧弱な耐性を十分にカバーすることも可能です。これらは急所で崩れますが、それを狙えるウーラオスに強いのが噛み合ってます。
惜しむらくは、技スペが全く足りないことでしょうか。タスキ枠にはまもるを持たせたいのですが、あいにくどの技も切れません。もっと言えばこごえるかぜも欲しいです。とはいえ、1回の行動は保証されているので、事前に優先順位をしっかり決めておけば、十二分に活躍してくれるはずです。
3.ミロカロス@いのちのたま
199(228)-x-103(28)-167(252)-145(0)-101(0)
ひかえめ、かちき
ねっとう/ふぶき/マッドショット/まもる
H:10n-1
C:177-95コータスを晴れ下ダイストリームで確定1
パーティの真のダイマックスエース。古き良きいのちのたま型。
INCでカ・エール氏が抜擢したことからわかる通り、非常に強いです。特にガオガエンを親の仇とする霰パにおいて、そのガオガエンを利用して暴れられるミロカロスを入れない理由がありません。
とはいえ、候補そのものは他にも何匹かいました。アシレーヌとウォッシュロトムです。それぞれ微妙な差異がありましたので、以下に簡単に示します。
A.ミロカロスが他より優れる点
・ガオガエンを牽制できる特性
・ダイアイスによるタスキ貫通
・ダイアースによる特殊耐久の補強
・3匹の中で最も特殊耐久が高い
・ザシアンのきょじゅうざん半減
B.ミロカロスが他より劣る点
・相手の水タイプへの打点が弱い
・ダイマックスを使わない時の技の弱さ
水タイプへの打点はフリーズドライで、非ダイマックス時の弱さはミロカロスをメインに据える構築により解消できると判断しました。それよりもザシアンと殴り合いに持ち込めるのが偉大すぎた。ついでにちょうはつエルフーンをタスキごと吹き飛ばし、安全なトリックルーム発動に一役買います。
いのちのたまの反動や霰ダメージで思いの外場持ちしませんが、想定通りの活躍をしてくれました。ちなみに、オリジナルのミロカロスにはチャームボイスが入ってましたが、フシギバナのねむりごな採用率、モロバレルの人気のなさ、イエッサンによるサイコフィールドにより、不要と判断してまもるにしました。
4.イエッサン♀@ぼうじんゴーグル
175(236)-x-128(252)-105(0)-128(20)-105(0)
ずぶとい、サイコメイカー
ワイドフォース/てだすけ/このゆびとまれ/まもる
H:16n-1
HB:222ザシアンの+1きょじゅうざんを確定耐え
HD:167フシギバナ@いのちのたまのキョダイベンタツ(150)を確定耐え
アタッカーの寄せ集めをパーティとして成立させている女神。
とにかく色々耐えてくれるのが偉すぎます。霰パの天敵ガオガエンのねこだましを封じられる上、厄介なねむりごなやキノコのほうしを無効化しながら吸えます。ガオガエンを選出できなくてもザシアンの前である程度の行動保証があるのもグッド。しかもサポートのみならず、ワイドフォースで削り役としても優秀と、とても頼りになります。
ゴースト無効が地味に便利で、ドラパルトのダイホロウを牽制できます。また、攻撃技がナイトヘッドしかないサマヨールを詰ませることもできます。このポケモンは使えば使うほど抜け道を見つけられるので、使っててとても楽しいです。
間違いなく強いポケモンですが、エスパーは半減や無効化されやすいので、逆にこちらが詰まされないよう注意しましょう。大抵イエッサンが先に倒れるのですが。
5.ガオガエン@とつげきチョッキ
199(228)-178(212)-119(68)-x-110(0)-58(0)
ゆうかん、いかく
フレアドライブ/うっぷんばらし/インファイト/ねこだまし
S:最遅
HB:207ソルガレオのダイアース最高乱数切って耐え
A:威力150うっぷんばらしで242-127ソルガレオがいい感じの乱数で落とせる。
元々は保険持ちだったやべーやつ。安定を取りました。
このパーティに打点のないガオガエンは合わないなと思い、ダイマックス無しで馬鹿みたいな火力を出せる型として、じゃくてんほけんを考えました。サマヨールのじならしと合わせるアレです。
何回か試したものの、上手く決まらないのと、サマヨールの技スペ的に無理と判断して普通のアタッカーになりました。インファイトはパーティ単位で厳しいバンギラス意識です。久しぶりにアタッカーとして使いましたが、フレアドライブでゴリゴリ削れるのが気になりました。
型の経緯からして、ダイマックスレベルをちゃんと上げています。ミュウツー系統相手には切るかも。
6.サマヨール@しんかのきせき
147(252)-x-200(252)-x-151(4)-27(0)
のんき、おみとおし
ナイトヘッド/おにび/まもる/トリックルーム
S:最遅
置物。でもソルガレオや日食ネクロズマ相手に絶大な力を発揮します。
元々はミロカロスの隣に置いて、ダイマックス+トリックルームの動きを目指していたのですが、徐々にイエッサンの出番が増え、出したくても出せない状況ができあがりました。ザシアンとかにおにび入れたいんですけどね。
今では特に、ソルガレオや日食ネクロズマの打点を削る役割が主です。前述のミロカロスとの連携のためにまもるがあり、火傷や霰のダメージを稼ぐにも重宝します。かげうちが欲しくなる場面も多いですが、切れる技がない。
・選出
先発ミロカロス+イエッサンorサマヨール
後発ホワイトキュレム+アローラキュウコンorガオガエン
初手ダイマックス+後続の行動保証。ダイマックスをいなされても、後続のふぶき圏内まで推し込めれば巻き返せるのがウリ。ガオガエンを入れると、特にソルガレオや日食ネクロズマ相手に色々便利です。
先発ホワイトキュレム+イエッサン
後発ミロカロス+アローラキュウコンorイエッサンorガオガエン
先発の行動保証+後発ダイマックス。と思わせといてキュレムにダイマックス切る事もあります。どっちでもいけるので、相手の展開に合わせる融通が魅力。
先発ホワイトキュレム+アローラキュウコン
後発ミロカロス+イエッサンorガオガエン
完全な後発ダイマックス。これができる相手には楽に勝てる印象。このゆびとまれやサイドチェンジに屈することもないため、非常にストレスフリーです。
・苦手な相手
ザシアン...念入りに対策しているとはいえ、向こうはまもるですかすこともできるのが問題。最速みがわりは絶許。
バンギラス...一般枠でいちばんキツい。おにびがあれば対処も楽ですが、サマヨールの選出率が低迷しているのがネック。
以上です。
バトルレジェンド、ルールが判明してからひたすら考察や練習をしてきただけに、満足いくパーティに仕上がったと思います。2日目に対戦数稼げなかったのが心残りです(風邪ひいたうえにブレワイやりまくって寝不足という完全な調整ミスです...)。
ホワイトキュレムの力は見せることができたと思うので、雪原以降の対戦に活かしていこうと思います。最後までご覧頂きありがとうございました。