兵どもが鍋の跡

お残しは許しまへんで。

【剣盾GS(パーティ考察)】グラバナザシアンの補完枠の変遷に見る剣盾GSの環境

こんにちは、おでんです。昨日開かれた仲間大会(GSルール)で1位になったので、構築記事を上げようかと思ったのですが、以前のグラバナザシアンからほとんど変わっていないため、少し視点を変えた記事を書こうと思います。タイトル通り、補完枠と見るGSの環境です。言い換えれば、グラバナザシアンの弱点を紹介する記事でもあります。ランクバトルシリーズ8や公式大会等、何かの参考になれば幸いです。

ベースにした構築
atsuatsuoden.hatenablog.com



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昨日の仲間大会で1位のパーティ。ドラパルトの性格が意地っ張りなのに終盤で気付いた。以下実数値だけ。


1.ボルトロス(けしんフォルム)@マゴのみ
184(236)-121(0)-109(148)-145(0)-127(124)-131(0)
おだやか、いたずらごころ
10まんボルト/ちょうはつ/かいでんぱ/こわいかお
HB:222ザシアンの+1じゃれつく確2
H:4n
HD:かいでんぱで222カイオーガ@珠の雨ダイストリーム(150)確定耐え

2.フシギバナ@いのちのたま
175(156)-x-103(0)-167(252)-120(0)-113(100)
ひかえめ、ようりょくそ
まもる/リーフストーム/ヘドロばくだん/だいちのちから
※キョダイマックス個体
S:準速60族抜き、ようりょくそで実数値最速ザシアン+6
H:16n-1

3.グラードン@オボンのみ
191(124)-200(92)-164(28)-x-142(252)-112(12)
いじっぱり、ひでり
だんがいのつるぎ/じだんだ/がんせきふうじ/まもる
HD:222カイオーガの晴れダブルしおふきがオボンのみ込で確3
HB:222ザシアンのきょじゅうざんを確3(+1だとオボンのみ込でも確2)
S:余り、-1最速100族抜き

4.ザシアン(けんのおう)@くちたけん
191(188)-230(140)-136(4)-x-137(12)-189(164)
いじっぱり、ふとうのけん
きょじゅうざん/せいなるつるぎ/ワイルドボルト/まもる
H:16n-1
BD:ダウンロード調整
S:最速エースバーン抜き

5.ドラパルト@きあいのタスキ
163(0)-189(252)-95(0)-x-96(4)-194(252)
いじっぱり、クリアボディ
ドラゴンアロー/ゴーストダイブ/ふいうち/まもる
BD:ダウンロード調整
※ようきのつもりで使ってましたがミント使わず準速で戦いました。

6.ガオガエン@とつげきチョッキ
200(236)-135(0)-117(52)-90(4)-146(180)-84(28)
しんちょう、いかく
フレアドライブ/バークアウト/とんぼがえり/ねこだまし
S:-2最速100族抜き
HB:222ザシアンのインファイト最高乱数除いて耐え
※C努力値をAに振り直すのを忘れてます。


・グラバナザシアンについて

初めに、グラバナザシアンという構築についての基本的な動きを確認しておきます。

先発フシギバナダイマックスからのキョダイベンタツにより、相手を倒しながら定数ダメージで削っていき、後発のグラードンとザシアンで締めるというのが王道の勝ちパターンです。グラードンに強いカイオーガフシギバナを目の前に後出しすることは難しく、終盤の天候の取り合いで有利になりやすいのが特徴です。

もっとも、GSルールではおいかぜの採用率が高く、初手からダイマックスをきって迎え撃ってくる相手も少なくありません。これに対応するために、フシギバナの隣にはグラードンではなく化身ボルトロスを置きます。いたずらごころの特性により、安定してかいでんぱやこわいかお、ちょうはつを決めることで、そうした初手からの速攻にも高い耐性を得ることが可能になっています

グラバナザシアンとは言っていますが、実質的に化身ボルトロスも含めた4匹で基本選出は完成されており、実際仲間大会でのカイオーガ入りへの勝率は非常に高いものとなっています。


・苦手な並び、予想と実際の乖離

冠の雪原環境のGS初期では大変な安定感を見せてくれた4匹ですが、もちろん不利な相手はいます。当初は色々予想しましたが、実態はそれと大きくかけ離れていました。

フシギバナは通常のランクバトルではリザードンにかなり不利であり、それを補うために霊獣ランドロスツンデツンデを採用するパーティが多いです。GSでは天候への依存度が高いリザードンの代わりに、ホウオウが台頭すると考えていました。グラバナザシアン全てに有利な打点を持ち、下手に殴ればじゃくてんほけんの恐れもあります。またダイジェットやじこさいせいによる詰ませ性能も評価し、苦戦は免れないだろうと。

しかし、実際に仲間大会に参加するとホウオウはほとんど見られず、代わりにイベルタルに悩まされることとなりました。また、一般枠の中でも霊獣ランドロスや化身ボルトロスダイマックス性能が評価され、これらの数が日に日に増えていったのです。特に化身ボルトロスはザシアンとの並びが凶悪で、雪原GS初期の並びの中ではトルネオーガ、グラバナに並ぶトップメタであると確信しました。

ボルトザシアンの並びは日に日に増えていったように見えますが、もちろんこれに対しても回答となる並びが新たに登場します。今度は化身ボルトロス+バドレックス黒です。ザシアンを更に上回るS150族のバドレックス黒はマッドショットを覚え、ボルトロスとの連携によりザシアンを縛ることを可能にしました。また、ザシアンと異なりダイマックスを切れるため、より難しい対応を強いられるようになりました。程なくして、化身ボルトロス+バドレックス黒+ザシアン全てを採用したパーティも現れ、GSルールにおける高速化の波は留まるところを知りませんでした。

この流れの中、それに対抗するかのようにトリックルームを採用したスイッチ型のパーティも数を増やします。特にバドレックス白は無駄のない種族値や技範囲で注目され、ザシアンに圧倒的に不利であるにも関わらず一定数採用されました。パーティの大半が氷弱点で、後発からブリザードランスを繰り返されるだけで壊滅においこまれる欠陥が、ここにきてようやく判明したのです。

以上のように、こちらが予想していたものとは遥かに違うレベルでの難敵が、この3ヶ月の間に定着したのでした。


・環境の変遷を受けての補完枠探しの旅

環境初期に多かったイベルタルや、その後増えていったボルトザシアンは、それぞれダイジェットを使って上を取りにきます。普段ならこちらのボルトロスのこわいかおやかいでんぱで、上を取るか火力を下げるかの選択になります。しかしイベルタルは悪タイプでいたずらごころ無効、ボルトロスは下手に能力を下げるとまけんきがあると、この対応ではカバーできません。

そもそも、グラバナザシアンは構造上の問題点として選出やダイマックスを非常に読みやすい点が、対戦を繰り返すうちに明るみになっていました。初手にボルトロス+フシギバナを置く≒裏はグラードン+ザシアンと確定するようなもので、ダイジェット軸の構築には根本的に不利をとります。通常ならフシギバナを選出しない、別の勝ちパターンを据えて対抗するのです。ですが、グラードンは単体ではエースとして使えるポケモンではないと考えており、また天候特性から取り巻きを制限されがちです。そのため補完枠の選定は難航しました。

ホウオウを警戒していた最初期にはガオガエンカプ・レヒレという守りに寄せたポケモンを入れてましたが、これではとても勝てません。そこで、初期はポリゴン2とレジエレキを採用しました。まだバドレックス白を甘く見ており、上からのエレキネットやトリックルームで誤魔化すという解決策を選びました。選出そのものは多くありませんでしたが、出した試合ではそこそこ活躍しました。

この後、バドレックス白の増加に伴い、ガオガエンの必要性が高まり、5匹目のポケモンとして定着することになりました。これは化身ボルトロス系の並びを残りの1枠で見ることを意味しており、候補探しは更に難しくなりました。当面はポリゴン2でしたが、根本的な解決にはなりませんでした。

そもそもなぜ化身ボルトロス+ザシアンorバドレックス黒がここまで強いかと言うと、シンプルに火力が高いのが1つ。次に2匹の技範囲が広いこと。最後に、ザシアンとバドレックス黒相手に有用なガオガエンを後投げしにくいのが主な理由です。ダイマックスを切ればと思うかもしれませんが、ザシアンのきょじゅうざんはダイマックスの耐久上昇を否定する性能で、十中八九ボルトロスダイマックスを切ってくる以上、まともな手段で耐えられるポケモンはいません。と、思っていたのですが、メタグロスヒートロトムに注目しました。

どちらも鋼と飛行が半減以下、格闘等倍。メタグロスは電気等倍ですが、ダイジェットされるよりはマシです。検討の結果、バドレックス黒に弱点を突かれないヒートロトムポリゴン2の代わりに採用することにしました。ヒートロトムの売りは耐性の他に、ダイアタックやダイホロウによる後続のサポートが優秀な点にあります。またフシギバナとの相性補完も完璧で、ダイバーンからようりょくそ発動の動きも取れるのが選出と立ち回りに幅を持たせてくれます。

実際にヒートロトムを試したところ、仲間大会で半分以上の試合でダイマックスを切る大活躍を見せてくれました。ヒートロトムはバドレックス白にも有利な耐性を持つため、これで決まりかなと思っていました。サイコメイカーが台頭するまでは。

ヒートロトムボルトロスのサポートを前提とした運用をしていたため、サイコフィールドの存在は悩みの種ではありました。しかしバドレックス黒との相性を買われたのか、イエッサン♀やカプ・テテフとマッチングする機会が増加してきたのです。これをされると、上から一方的に殴られて疲弊するのが目に見えています。ヒートロトムは耐久も火力も速さもGSではギリギリ足らず、ダイマックスでなんとか誤魔化している状態だったので、決定打とはなり得ませんでした。

グラバナザシアン、というよりフシギバナ構築にはもう1つ構造上の問題点があり、フィールド要員を入れにくいというのがあります。例えばセキタンザンやリザードンカメックス構築ならば、後発ゴリランダーでサイコフィールドを剥がしながら先制技で詰めるという形を自然に作れます。しかしフシギバナ構築ではフシギバナ自身が草タイプのため、安易な投入はできません。後ろに火力のないカプ・レヒレを置いても本末転倒であり、このことが構築難易度を引き上げていると考えています。

一方、ランクバトルにおけるこの手の構築では、ウーラオス悪が入ることが非常に多いです。きあいのタスキを盾に高火力の物理アタッカーとして試合を締めてくれる、便利なポケモンです。何度かGSでの採用を模索しましたが、きあいのタスキをもってしても行動保証がないに等しく、またその遅さが気になり、採用に至りませんでした。

ところで、ランクバトルシリーズ8では禁止級を1匹採用できるルールで、こちらでも上記の並びは強力です。特にグラバナ@1で考えていた頃、ウーラオスより速いタスキ枠を考えた結果、ドラパルトに着目しました。読まれないふいうち、優秀な特性、まもる貫通のゴーストダイブ、そして何よりザシアンと相性最高のダイマックス要員でもあります。例えば、無振りボルトロスはダイホロウのB下降さえ入れれば、+1きょじゅうざんで半減にもかかわらず確定1で倒せてしまいます。もちろん、上手い人はガオガエンの後投げで対応してきますが、集中すればいいだけですし、なによりガオガエンの後投げはドラパルトにはあまり有効ではないのが光ります。更に、GSのザシアンはSを落として耐久調整していることも多く、最速ドラパルトで抜ける場面が有り得るというのも魅力的でした。ついでに、ふいうちで無振りバドレックス黒を確定1なのも見逃せません。

ダイホロウ+きょじゅうざんの組み合わせは非常に汎用性が高い組み合わせであり、物理技で固めているグラードンとも好相性。フシギバナを出さずとも十分な速さが担保され、選出のパワーが一気に高まりました。相手に応じて対応するというより、力で動く前にねじ伏せるというスタイルになりましたが、手応えを感じて仲間大会に持ち込みました。結果としては満足できるものになりました。

随分長くなりましたが、ガオガエン+カプ・レヒレから始まり、3ヶ月でレジエレキ+ポリゴン2ガオガエン+ポリゴン2ガオガエン+ヒートロトムガオガエン+ドラパルトという補完枠の変遷になりました。

...バドレックス白に弱いままじゃねーか!


・まとめ

1.グラバナザシアンの補完枠は段々攻める方向にシフトしていっている。
2.禁止級の力を引き出せるダイマックス枠の評価が高い。
3.ザシアンとドラパルトは速すぎる。

みんなもドラパルトザシアン、使おう!地獄のミラーマッチの幕開けだ!

以上です。最後までご覧頂きありがとうございます。