兵どもが鍋の跡

お残しは許しまへんで。

【剣盾GS(冠の雪原)、仲間大会1位】おでんのグラバナザシアン

こんにちは、おでんです。今回は専修ポケモン同好会さんが主催された仲間大会「せんポケGSダブル」に参加しましたので、いずれ迎える公式ルール化に向けて記録を残しておきます。

ちなみに、対戦成績は6-0レート1586で1位でした。


f:id:atsuatsuoden510:20201127122925j:plain
無難にまとめました。

・構築経緯

先日参加した仲間大会で使ったグライベルは、雪原GSの空気を知るには十分なものだったと思います。特にグラバナの2匹はカイオーガがトップの使用率を誇る環境に刺さっており、完成度を高める価値はあると考えました。

一方で、2枚目の禁止級として選んだイベルタルは(イカサマを採用したとはいえ)どうにも火力に欠け、せっかくキョダイベンタツで削っても押し切れないというのが気になりました。こうした意見は他の方からも寄せられ、イベルタルから1度離れることにしました。

イベルタルの持ち味としては、パーティが苦手なホウオウへの打点と、特性によるそこそこの火力があります。少なくともこれらの要素を持ち、更に何かしらの強みのあるポケモンを考えると、ザシアンにたどり着きました。ワイルドボルトを使えるため、ホウオウのみならずカイオーガにも弱点を突けるのは魅力的。更にとてつもなく高い種族値と特性により攻撃性能は完成されており、ダイマックスも不要。文句なしの採用です。

あとは取り巻きを練って完成です。前回の反省を踏まえた、堅実なパーティ作りができたと思います。

参考:
atsuatsuoden.hatenablog.com

baitopoke.hatenablog.com




・個別解説

f:id:atsuatsuoden510:20201127122943j:plain
1.ザシアン(けんのおう)@くちたけん
183(124)-209(0)-163(220)-x-135(0)-189(164)
いじっぱり、ふとうのけん
きょじゅうざん/せいなるつるぎ/ワイルドボルト/まもる
H:8n-1
HB:222ザシアンのきょじゅうざん確3
S:最速エースバーン抜き

禁止級その1。今回の目玉、耐久ザシアンです。

ザシアンというポケモンダイマックスがない代わりに相手のダイマックスを実質的に貫通できる専用技を持ち、特性は6世代メガガルーラを彷彿とさせるA1段階上昇で、更にドラパルトを上回るS148族と、単体性能はゲンシカイキメガシンカ、ウルトラバーストに匹敵します。特段の事情でもない限り、入れ得と言えるでしょう。

しかしその分ミラーが頻発し、同速ゲーがあちこちで起きるだろうとも考えられます。グラバナはただでさえミラーでハゲがちなため、なるべく安全に勝ちたいところ。そのため、ガオガエンの後投げを合わせることで、確実に競り勝てるような配分としました。

耐久を大きく伸ばしたことで、試合後半の打ち合いでも怯むことなく立ち向かえます。減った火力はキョダイベンタツでカバーします。これでも十分すぎるほどですが。

しかしながら、今回に限れば特殊耐久厚めの方が良かったと思います。後述のボルトロスのかいでんぱを駆使しても、カイオーガのダイストリームでワンパンされてしまいほとほと困りましたので。


f:id:atsuatsuoden510:20201029230637j:plain
2.グラードン@オボンのみ
191(124)-201(100)-164(28)-x-142(252)-111(4)
いじっぱり、ひでり
だんがいのつるぎ/じだんだ/がんせきふうじ/まもる
HD:222カイオーガの晴れダブルしおふきがオボンのみ込で確3
HB:222ザシアンのきょじゅうざんを確3(+1だとオボンのみ込でも確2)
S:余り、-1最速99族抜き

禁止級その2。ゲンシカイキを失った、悲しきでかいサンド。

このポケモンをメインアタッカーとして使うかどうかは、正直意見が分かれるところだと思います。ゲンシカイキがあれば間違いなく主軸、トリックルームの採用も視野に入るレベルでしょう。しかし、今回はフシギバナをエースに据えてるため、このポケモンには場持ちの良さが求められます。

だんがいのつるぎは今回使いませんでした。使わずに済むならそれに越したことはないです。一方がんせきふうじはホウオウへの交代読みで使って活躍したので、やっぱりこの技は外せそうにありません。

グラードンは選出画面で相手のゴリランダーを誘うため、例え選出しなくても仕事してくれてると言えるでしょう。ゴリランダーが来るとフシギバナの火力が上がるのでかえっておいしいです。


f:id:atsuatsuoden510:20201029230649j:plain
3.フシギバナ@いのちのたま
175(156)-x-103(0)-167(252)-120(0)-113(100)
ひかえめ、ようりょくそ
まもる/リーフストーム/ヘドロばくだん/だいちのちから
※キョダイマックス個体
S:準速60族抜き、ようりょくそで実数値最速ザシアン+6
H:16n-1

メインのダイマックスエース。サブのダイマックスエースはいません。

前回のウェザーボールからだいちのちからにしました。イベルタルの代わりにザシアンを採用したことで、相手のザシアンを無闇に警戒する必要性が下がったのがあります。

フシギバナ努力値については人それぞれ考えがあると思いますが、ここでは私の考えを紹介します。メモ帳にあるやつ原文ママ

フシギバナ努力値について(ひかえめ)
GSでは通常ダブル以上に火力が足りない上、草は半減されやすいため、キョダイベンタツに期待するにしてもCに振り切る必要性あり。

Sは自由度があり、最低限84振り(ようりょくそで最速ザシアン抜き)さえ達成させれば良い。耐久との兼ね合いになるが、役割対象のカイオーガのダイアイス+霰ダメがかなり痛い(珠持ちなら反動ダメも加わる)ため、準速~最速まで上げる余裕は正直ない。

C222カイオーガ@いのちのたまのダイアイス(140)+霰ダメ+珠の反動ダメを耐えるには、ダイマ前提でH60(実数値163)必要。S84C252と合わせて、余りは112。Hに振り切ると177(354)、Sに振り切ると125(最速バンギラス抜き)になる。こごかぜ1回で最速エースバーン(126)が抜けない絶妙な値なので、ここまで振るなら覚えておいた方が良さそう。

皆さんはどう考えますか?良い案思いついたらこっそり私に教えてください。


f:id:atsuatsuoden510:20201029230806j:plain
4.ガオガエン@とつげきチョッキ
201(244)-121(0)-117(52)-101(4)-146(180)-84(28)
おだやか、いかく
しっとのほのお/バークアウト/とんぼがえり/ねこだまし
S:-2最速100族抜き
HB:222ザシアンのインファイト最高乱数除いて耐え

少しだけ物理に厚くしました。

ボルトロスの選出が多くなった分、ガオガエンの出番は大きく減りました。では不要かと言えばそんなことはなく、バドレックスやルナアーラといったエスパー組を一手に引き受けられるのはガオガエン以外いません。

それでも、火力不足と下からのデバフに物足りなさを感じつつあるのは事実です。ガオガエンの開拓も進めていかねば...。


f:id:atsuatsuoden510:20201029230703j:plain
5.カプ・レヒレ@バンジのみ
175(236)-x-183(252)-115(0)-150(0)-108(20)
ずぶとい、ミストメイカ
しぜんのいかり/こごえるかぜ/ムーンフォース/ちょうはつ
H:16n-1
S:余り

INCの参加賞の色違い。A個体値0です。

前回の打点のなさを解消すべく、ムーンフォースを導入しました。そこそこ殴れるようになったものの、そもそもパーティの方針が攻めに傾いたため、S操作しかできないカプ・レヒレの出番もまた減ってしまいました。ボルトロス1枚でガオガエンカプ・レヒレの2役をこなしてやがる...。

ところで、フシギバナの項でサブのダイマックスエースがいないと話しました。ついでにじゃくてんほけんが余ってます。これはもしかして???他にも、こだわりスカーフ+みずびたしであらゆる相手をキョダイベンタツの餌にするとか。状態異常対策にカプ・レヒレを外したくないので、また調整を考えてみます。


f:id:atsuatsuoden510:20201127123011j:plain
6.ボルトロス(けしんフォルム)@マゴのみ
184(236)-121(0)-109(148)-145(0)-127(124)-131(0)
おだやか、いたずらごころ
10まんボルト/ウェザーボール/かいでんぱ/こわいかお
HB:222ザシアンの+1じゃれつく確2
H:4n
HD:かいでんぱで222カイオーガ@珠の雨ダイストリーム(150)確定耐え

今回のビックリドッキリメカ。あらゆるカイオーガを屈服させる怪物サポーターです。

元々この枠はオーロンゲだったのですが、フォロワーのバイトぽけさんとフレ戦した際に使われたサポート型のボルトロスに感銘を受けて真似しました。

オーロンゲとボルトロスの違いは以下の通り。

・オーロンゲ
1.悪タイプで相手のいたずらごころに強い。
2.壁やうそなき等、攻守に動ける。
3.トリック、こわいかお、でんじはと多様なS操作手段。

ボルトロス
1.地面耐性に加え、草飛行鋼半減。
2.かいでんぱを唯一優先度+1で使える。
3.まけんきを意識させられる。

カイオーガ級の火力に立ち向かうには、壁ではとても足りないなと言うのが正直なところです。また、ザシアン採用に伴い地面耐性が欲しくなりました。そのため、今回はボルトロスに軍配が上がったわけです。

まけんきを警戒させられるというのは意外と有用で、ガオガエンを先発に投げられる機会が減ったような気がします。上記の耐性も含め、このポケモンは選出画面でかなり頭を悩ませることになりそうです。

ちなみに、ウェザーボールの枠はくさむすびと迷いましたが、このパーティは意外にも炎打点が少なく、グラードン使ってるのにナットレイで詰む可能性があったのでウェザーボールにしました。くさむすびを打ちたいグラードンダイマックスの可能性もありますし。グラードン方向にウェザーボール打ったらくさむすび読みで出てきたフシギバナが飛んでったのはビビりました。


・選出や立ち回り

先発...ボルトロス+フシギバナorザシアン
後発...ザシアンorフシギバナ+グラードンorカプ・レヒレorガオガエン

大体こんな感じだった気がします。

ザシアンという強力なアタッカーを手に入れたことで、序盤にフシギバナを温存する立ち回りが可能になりました。基本的にボルトロスでサポートしながらアタッカーを通す動きになります。フシギバナ先発なら控えにグラードン+ザシアンが最もパワーがでます。

カプ・レヒレガオガエンは、選出するとザシアンorフシギバナorグラードンのいずれかを諦めることになる分、かなり丁寧なプレイングが求められます。元のグライベルでもイベルタル出さない試合が多かったし、多少はね。


・反省点

ホウオウ馬鹿にしてんの?というくらい重くなりました。また、今回もカプ・レヒレが幸運の置物と化していたので、カプ・レヒレをサブのダイマックスエースにできないかと型の開発をします。


・まとめ

今回も楽しく遊ぶことができました。

ふと、GSの仲間大会が楽しい理由を考えたのですが、多分サイドチェンジ使う人が全然いないからかなあと思っています。これは強力な全体技が環境を構成しているからだと察します。それゆえ、構築、選出、立ち回りといったポケモンバトルの基本を突き詰める戦いを楽しめてるのでしょう。

しばらくレンタルパーティを置いとくので、たまにはGSやってみてくださいね。再来年には公式ルールになるだろうしさ...。

記事への感想、指摘は@atsuatsuoden252まで。ここまで読んでいただきありがとうございました。

f:id:atsuatsuoden510:20201127124656j:plain