サムネ用
こんばんは、おでんです。今回は剣盾GSのすばやさについてのお話をしようと思います。特にこれからGSを始めようと考えてる方向けになりますので、そのつもりでご覧下さい。
1.どこに目をつけるべき?
さて、冠の雪原以降GS界隈は活気がついております。時期にもよりますが毎週のように仲間大会が開かれ、参加者は日々腕を磨いております。GS以外にも竜王戦、シリーズ8ルール、来月からのシリーズ10ルール等、伝説戦は7世代より身近な存在になったと思われます。
しかしながら、伝説戦の方からこちらに近寄ってきたはいいものの、多くの方にとっては未知の世界であるでしょう。「伝説のポケモンの豪快な戦い」「大味な試合展開」といったふんわりとしたイメージはあるかもしれませんが、具体的なパーティを考える際にどうしても知識や情報が不足してしまいます。そこで、今回はすばやさに着目してGSの紹介ができればと思い、記事を書くに至った次第です。
GSで注目すべきすばやさとは何か?今回は「112」を取り上げていきます。
2.実数値112の魅力
実数値112。結論から申し上げるとこの数値、実に多様な展開が可能な値となっております。1つずつ見ていきましょう。
a...無振り91族抜き
91族には素のロトムと霊獣ランドロスがいます。ロトムはともかくランドロスはルールを問わずメジャーなポケモンのため、上を取れるかどうかはとても重要です。
b...ダイジェット1回orこごえるかぜ等1回で最速100族抜き
シングルをやってる方ならこの辺はご存知でしょう。後述しますがGSではS種族値90-100のポケモンが多く、この辺まとめて上を取れるようになるのはとても意味のあることです。
c...おいかぜorダイジェット2回orこわいかお等1回で最速バドレックス黒抜き
冠の雪原以降追加された概念です。それ以前は最速ザシアンを抜ける111でも良かったのですが、バドレックスの登場によりおいかぜ展開でも112が大事になりました。
d...ダイジェット3回で最速レジエレキ抜き
実数値は280になり、ほとんどのポケモンの上を取れるようになります。レジエレキはエレキネットを標準装備してるので、オマケ程度に覚えておきましょう。
e...こわいかお等1回で最遅ガオガエン抜かれ
最遅ガオガエンは実数値58で、味方にこわいかおを使ってもらうと実数値56になり、トリックルーム中でガオガエンより早く動けるようになります。
大体このような感じになります。
実数値112がなぜ重要かと言えば、ひとえに幅広い範囲に対応が可能な点が1つ挙げられます。ダイジェットやエレキネットといった基本的なものはもちろん、おいかぜといった攻撃的なものや、トリックルームのような使われると厳しいものまで、実に色々です。そのため、パーティの自由度が高まります。多様なS操作に対応することで、相手に応じた立ち回りが可能になるというわけですね。逆に使うS操作を最低限に抑えることもできます。
もう1つの重要な点は、実数値112が可能なポケモンが非常に多いことです。伝説のポケモンで最も遅いバドレックス白(50族)ですら最速で達成可能です。また、伝説のポケモンは90族から100族の間にかなりの数がおり、特に90族はフォルムチェンジ含めて8匹もいます。これらは少ない努力値で112にできるため、お得です。一般ポケモンでも多くがこの値にできるため、パーティの選択肢を大きく広げられるでしょう。
以上のように、実数値112というのはGSのパーティを考える上でとても重要なのです。
3.112を巡る攻防
対応範囲が広くて、多くのポケモンが調整可能な実数値112の魅力は、理解いただけたと思います。しかしながら、この値のポケモンが増えると同速勝負が頻発するでしょう。そんな時はどうすればいいでしょうか。
単純な話として、数値上げていくのが考えられます。実数値113、114、115...。耐久や火力に配慮しながら、抜ける範囲を広げていくのです。ダイジェット等の対応範囲も広がるため、ほとんどの場合問題ないのですが、116以上になると話が変わります。というのも、これ以上上げるとこわいかお等でも最遅ガオガエンの下を取れなくなります。ガオガエンの採用率は、7世代程ではありませんが依然として高水準です。特にガオガエンに大きな打点を持つポケモンの場合、下を取れなくなるデメリットは少なくありません。
これらをまとめると、実数値112-115までが対応範囲そのままに調整できる余地になります。たった4の範囲に様々な思惑があると思うと面白いですね。
4.おわりに
以上になります。
GSは確かに大味で豪快な戦いなのですが、その分1回の行動が生死を分ける場面がとても多いです。そのため、上を取れるかというのはとても重要です。豪快な戦いの裏では、地味な検討が積み重なってることを知っていただければ幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。