兵どもが鍋の跡

お残しは許しまへんで。

キャンプレポ#2(包が浦自然公園)

 


こんにちは。久しぶりにキャンプに行ったので、記録に残しておきます。

・包が浦自然公園について

世界遺産擁する宮島に存在する公園で、マリンスポーツやバーベキュー、各種スポーツの練習場にコテージ、キャンプ場と、かなり色々遊べる場所です。しかしながら、ポテンシャルの割に知名度は極めて低く、過去にクラウドファンディングで運営資金を集めていたくらいです(ちなみに私も以前出資したのですが、返礼品が違うものが届いた上に連絡後未だに代替品が届いていません。まだ間に合います)

キャンプ場としての特徴は、オートサイト(フェリーは車も乗れます)がある他、木々が生えるフリーサイトの存在が目を引きます。山陽本線の沿線でこのようなサイトは珍しく、ハンモック泊をするにはもってこいの環境です。木が生えているとは言っても、ファミキャンをするにもなんら困らない程度です。ただし、昨今の自然災害の影響で閉鎖しているエリアも多く、繁忙期には窮屈かもしれません。

また宮島特有の問題として鹿がいます。観光で来られた方はご存知かもしれませんが、あいつらの食い意地は信じられません。マスクを食べられそうになったこともありますし、目を離した隙に食料を片っ端から食べられたこともあります。頭がいいので袋入りのものも上手く開封しますし、ファスナーだって開けてきます。仮に難を逃れたとしても唾液でベトベトの食料を食べたいと思うでしょうか(余談ですが、狂牛病と同類の病気である狂鹿病というものがあるらしく、海外では既に問題になっています。日本では今のところ確認されていませんが、将来的な到来の可能性はあります。不必要なリスクを背負わずに済むよう、鹿対策は十分しておきましょう)。


・今回のキャンプのテーマ

1.新しいギアのお試しをする。
2.ご飯を2品作る。
3.設営、撤収が楽なサイト作りをする。

1.は言わずもがな。2.は長くキャンプをする上でネックになる料理のノウハウ向上を目ざしています。3.は夜勤明け+翌週は日勤で休息の時間が少ないためです。全体的に、手間を減らしながらクオリティを維持する意図がありました。


・サイトの様子



ハンモック+帆布シートによる地べたスタイル。ハンモックには蚊帳がついており、日中は中に荷物を入れておくことで鹿からの被害を防ぎます。ハンモックの袋は本体にくっついており、展開時は小物入れとして機能します(コップの収納として使いました)。

ハンモックに入る時は当然靴を脱ぐのですが、出る時にスムーズに靴を履くのが難しいため、足場にもなるシートは使い勝手の向上に一役買います。就寝時に寝袋に入ってからハンモックに入るのにも使えます。必然地べたスタイルになるため、テーブルは低めのものを選択。1つは調理台として、もう1つは食卓として。



調理台としてはワークマンの折り畳みテーブルを使ったのですが、四隅の穴に風防の足がいい感じにフィットするのでとても使いやすかったです。写真では固形燃料を使っていますが、アルコールストーブや小型のガスバーナーとも合いそうです。

食料は保冷バッグに入れていますが、鹿対策に百均の南京錠を採用しています。鍵はとても小さいので紛失に注意が必要ですが、ごみも含め一切の被害をシャットアウトしてくれました。


・結果

まず3つのテーマについて。1.はいい感じでした。特に帆布シートはレジャーシートと比較して火の粉にも強く、焚き火のストレスが大幅に軽減されました。コンパクトな背もたれでもあれば、もっと使ってもいいかなと思います。

2.はそこそこ。今回は自動炊飯で作るトマトリゾットと、豚汁の具材+鍋の素で作る和風ポトフの献立でした。後者は結構よく出来て、材料も下準備済のものがスーパーで簡単に手に入るので応用ができそうです。前者は米の具合がマチマチで、トマトジュースでは吸水が難しいのかなと予想しています(具材もちょっと多かったかも)。

3.は上手くいきました。普段と違って椅子もなく、鹿対策で余計なものを持っていかなかったのもありますが、撤収作業はのべ30-40分程度で完了しました。帰宅してからの手入れも、ギアの点数が少ないので比較的楽です。

テーマ以外では、今回久しぶりに焚き火で苦労しました。売店の薪が揃いも揃って湿気ており、素人でも触ればわかる有様。そのためいつもよりかなり細かく割り、火吹き棒でひっきりなしに吹いてました。このキャンプ場は大きめの石の他、コンクリートのブロックも置いてあるため、石付きのナタの力を存分に発揮できましたが、将来的に薪割り用の土台は買ってもいいかもしれません。

トラブルこそありましたが、観光含めて宮島でしかできないキャンプが楽しめたと思います。設備が整っているわけではないですが、立地は特筆ものです(フェリー乗り場から循環バスも走ってます)。皆さんもキャンプをする際は、候補にしてみてください。その時は鹿対策を存分に。

以上です。最後までご覧頂きありがとうございました。