兵どもが鍋の跡

お残しは許しまへんで。

【剣盾ダブル(シリーズ9)】おでんの剣盾最終回+オフレポ【第7回うみオフ優勝】

 

こんばんは、おでんです。今回は自分が主催をした「第7回うみオフ」で使ったパーティの紹介になります。剣盾もいよいよ最後の時ですが、思い出として残そうと思います。簡単なオフレポ+対戦記録も残しますので、よろしければご覧ください。

俺の剣盾の、シングルもダブルも全て詰まってる。

 

 

・構築の経緯

さて、剣盾最後のオフとして、勝つのはもちろんですが「使いたかったポケモンを使う」をテーマにしました。7世代ではオフがたくさんあったので、使いたいパーティをさっと組んでみることが多かったものの、コロナ禍が直撃した8世代ではそもそもオフに今回含めて7回しか行けなかったので、その機会を完全に逸していました。頼みの綱のランクバトルも、しょっちゅうルールが変わるので…。

全国ダブルをやるにあたり、どうしても使いたかったのはガラルファイヤーでした。これはJCS2021のライブ大会で上位に多く使われていてノウハウが蓄積されていたことと、単純に見た目が好きなのがあります。ついでに、当時はフシギバナを愛用していたので、その強さを思い知らされていたのも。

最初に作ったパーティはこんな感じ。試運転の感想として、ファイヤーの使いにくさ。火力が出るまでに時間がかかるし、遅い!わるだくみも積むタイミングがよく分かりませんでした(オフ当日にピッピを使うことに気づきましたが時すでに遅し)

サブのダイマ枠であるメタグロスを軸にした方が余程強そうだと感じたため、トリルと壁の2本立てに変更。ただ、さすがにダイマ枠1枚は特にリザードンを舐めすぎなので、使用感からいて欲しかったあるポケモンを連れてきました。

選ばれたのはサンダーでした。サンダーもガラルファイヤーと似たようなもんと突っ込まれそうですが、こちらにはかいでんぱとはねやすめがあります。ダイマ後からそのまま詰め筋になれる性能であることを、少し前のシングルのオフで把握していました。これもしかしたらメタグロスより強いのでは?と、メタグロスの代わりにレジスチルを採用したver.も仮組み。

その後、練習の仲間大会で使った化身ボルトロスに浮気したり、ウーラオスをオーロンゲの代わりに入れてみたりと寄り道もしつつ、最終的に当日のパーティになりました。使いたいポケモンは抜けちゃったけど、全員剣盾で苦楽を共にしたポケモン達で、結構気に入ってます。


・個別の紹介

1.オーロンゲ@ひかりのねんど

しんちょう、いたずらごころ
202(252)-140(0)-98(100)-x-126(156)-80(0)
ウルクラッシュ/リフレクター/ひかりのかべ/こわいかお
調整:いいかんじのやつ
使ったルール:ダブルシリーズ3,8,12,13

いっぱい使ったやつ。虎の子の色違いです。

オーロンゲあるあるですが、しばらく使わない個体の調整意図がわからなくなりました。壁込で一通り耐えるので困ることはありませんでしたが、超火力やねこだましは苦手。

スタンダードな構成ですが、こわいかおはちょうはつにするか当日の朝まで悩みました。結果として前者を選びましたが、決勝で相手のコーチングを阻止するのに活躍したので悪くなかったです。ちなみに、でんじはでないのはレジスチルが強烈に地面や電気を呼ぶためです。


2.サンダー@アッキのみ

ひかえめ、せいでんき
191(204)-x-106(4)-189(212)-111(4)-131(84)
ライジングボルト/ぼうふう/はねやすめ/かいでんぱ
H:16n-1
HB:A168エースバーン@いのちのたまのキョダイカキュウをアッキのみ込で確3(ダイアタック+キョダイカキュウも耐えられる)
C:ダイジェット(140)でH310D96エースバーンを確2
S:残り、準速ウオノラゴン抜き、+1で準速ドラパルト抜き
使ったルール:シングルシリーズ9、ダブルシリーズ8,12

最後の最後で和解したやつ。パーティのサブの詰め筋です。

詳しいことは以下の記事を見ていただきたいです。

atsuatsuoden.hatenablog.com

味方のサポートを受けられないシングルにて、ダイマに依存しないダイマ枠として使った型を、技と特性だけ調整して投入しました。ダブルでメジャーないのちのたま型ほど火力はありませんが、その分は後発でダイマする=先発の削りを期待できるということで。

この型のサンダーの継戦能力はすさまじく、練習段階ではラス1同士の撃ち合いはもちろんのこと、レジスチルの積む隙を作ったりランドロスとの攻勢等大活躍してくれました。ちなみにランドロスより遅くしているのは、ランドロスのじしんより速くはねやすめをしないようにするためです。本番でも、本来なら分の悪い霊獣ボルトロス相手にサポート込で押し切るといった芸当を見せてくれました。

新作に行く前に和解できて良かったです。


3.エンテイ@とつげきチョッキ

いじっぱり、せいしんりょく
193(20)-183(252)-106(4)-x-121(204)-124(28)
せいなるほのお/ストーンエッジ/バークアウト/しんそく
S:準速アマージョ抜き
H:16n+1
A:全振り
D:残り
使ったルール:シリーズ10

リザバナ絶対許さないやつ。今回のパーティは全体的に晴れパへの殺意高めです。

中速のバランス寄りのパーティにあると嬉しい先制技持ち。いかくやねこだましの怯みが通らない。相手の打点を物理も特殊も削ることができる。リザードンの前でダイマなしで動かせ、大ダメージを与えられる。欲しい要素を全て兼ね備えています。AD振りにしたことで特殊アタッカーとの撃ち合いには大変強く、困ったら大体選出してました。

本音を言えばじだんだも欲しかったのですが、仮想敵のヒードランは倒す手段が多いこと、ウツロイドレジスチルでなんとかなると判断して切りました。

エンテイはもう十分すぎる強ポケですね。最早ネタ扱いされることはないでしょう。


4.カプ・レヒレ@ウイのみ

ひかえめ、ミストメイカ
169(188)-x-136(4)-161(252)-150(0)-113(60)
ムーンフォース/ねっとう/めいそう/まもる
H:10n-1
使ったルール:ダブルシリーズ9,10

色々捗るやつ。まさか決勝でダイマを振り回すことになるとは。

よくある相性補完の都合や、ミストメイカーによるランドロスの補強や状態異常メタ、めいそう+ダイジェットによる詰め筋として使おうと採用しました。Hは元々いのちのたまを持たせていた名残です。

本番ではなんだかんだ選出し続け、決勝ではブリザポスの前で必死に隣のポケモンを倒し続けてくれました。耐性が優秀+ダイストリームの追加効果で、ダイマしてもそこそこ役立ちました。

全てが75点以上の水準にまとまった、良いポケモンでした。9世代でもトップメタでしょう。


5.レジスチル@たべのこし

わんぱく、クリアボディ
185(236)-95(0)-210(164)-x-171(4)-84(108)
ボディプレス/ドわすれ/てっぺき/まもる
S:+2で最速100族抜き(ウーラオス意識)
H:6n-1
B:残り、11nに近くなるように
使ったルール:シングルシリーズ9

レジのやべーやつ。タイプ相性をも覆す怪物でした。

わかりやすい積みアタッカーで、パーティ全体で苦手なポリゴン2メタグロスツンデツンデ、ブリザポス相手に効果を発揮してくれます。壁、かいでんぱ、バークアウト、せいなるほのお、いかく、ダイジェット、ダイアースと、これでもかと援護をしてもらうことで、多くのポケモンの前で積むことが可能になりました。決勝のアーカイブを見てもらえばわかります。

ボディプレスという技は、硬いけど打点がない多くのポケモンを救ってくれました。技マシンとして残ってほしいところです。


6.霊獣ランドロス@ミストシード

いじっぱり、いかく
195(244)-187(36)-111(4)-x-107(52)-133(172)
じしん/いわなだれ/そらをとぶ/まもる
A:ダイロックでH252B4リザードンダイマごと確1、11n
S:味方サンダー+2、準速フシギバナ抜き
H:奇数
使ったルール:シングルシリーズ9,12、ダブルシリーズ8,9,10,12,13

めっちゃ使ったやつ。パーティの歪みを引き受けてくれました。

ここまででセキタンザンやウツロイドが厄介でした。また、ランドロス入の晴れパに対してエンテイを選出しにくいのもあります。これらに対してとつげきチョッキ型のランドロスは定番の回答ですが、エンテイから取り上げたくありません。そこで、苦肉の策としてミストシードを採用しました。

耐久にある程度割いてるおかげで、サンダーの隣でじしんを連打してるだけでもまあまあ便利でした。仮想敵の晴れもセキタンザンもいなかったので選出は控えめですが、欠かすことはできませんでした。

本音を言うと剣盾ではグライオンを使いたかったです。それはそれとして、ランドロスはいつまでも強いポケモンでいるでしょう。


・選出について

1.先発オーロンゲ+エンテイorカプ・レヒレ、後発レジスチルorサンダーorランドロスorカプ・レヒレ

ほぼこれです。エンテイを後発に置くことは滅多にありませんでした。先発で場作りと削りを行い、裏のダイマ枠が1回目の攻撃で倒し切れるようにします。あとは誰で詰めるかを考えながら動かします。


・苦手な相手

1.大火力持ち...積み技だけならなんとかなりますが、素でワンパンが狙えるポケモンをガッチリサポートされると非常に辛いものがあります。例を挙げるとレイスポス、ポリゴンZ


オフレポ+対戦メモ

11/11(金)

16:00...今回は主催なので、仕事が終わったら会場に直行することになります。荷物は全部車に乗せて出勤しました。

11/12(土)

AM3:00...退勤、そのまま出発。まだポケもんだいの印刷が途中だったので、道中のネカフェに寄って作業することに。また、パーティがこの段階でまだ2つの候補のどちらを使うか決めかねていたので、最後の試運転をする時間も欲しかったです。そのため、珍しく高速でぶっ飛ばしてました。普段は下道でのんびり行きますよ。

AM5:00...休憩も挟みつつネカフェに到着。ここでは印刷とシャワーをする予定。だったのですが、モノクロコピー1枚20円のためにみるみる溶けていく...現金...!両替ができなかったので、残りは現地近くのコンビニで行うことに。でもコンビニのコピー機って紙がすぐなくなるイメージがあります。

AM6:30...会場最寄りのスーパーに着。目覚ましに散歩をしつつ、予定通りコピーを完了。ローソンはモノクロコピー1枚10円で良心的。また、カジュアルマッチで試運転をしました。どっちのパーティも自信なかったものの、妥協することに。ただ、この段階でオーロンゲのちょうはつをこわいかおに変更しています。

AM9:00...会場の開場(は?)、速攻で鍵をもらって設営に入りました。9:30には最低限の机と座布団、運営席を整え、窓も開けて換気も万全。その辺からぼちぼち参加者が来始めたので、受付も開始。どうやら今日は会場の駐車場が空いてない上に大渋滞だったようで、遅れる連絡を見落とすミス(すまぬ...)

AM10:30...何はともあれ本番スタート。午前中はサイドイベントだけなので暇ではあります。普段は解く側なんですが、この隙に終わってない準備を進めておきました。ポケもんだいは難易度抑え目に作ったつもりが...あれれー?

AM11:25...予定より早く進行して、昼休みに。飯も食べずに参加者の皆さんと剣盾の思い出を語ってました。ちなみにこの日は夜明け前に軽食を摂って以降夜9時まで飲まず食わずでした。楽しいから仕方ない。

PM00:20...予選開始。今回は4人ブロックと5人ブロックに分かれ、私は4人ブロックに。いずれも3人抜けです。ここからは簡単な対戦メモを。

1.ヤスヒロさん(カプ・レヒレアローラガラガラ、霊獣ランドロスガオガエンニンフィアルージュラ)...ルージュラが厳しい戦い。カプ・レヒレを通せれば勝てそうなので、無理はさせない方針で。ルージュラスキルスワップガオガエンかんそうはだを渡し「そうきたか」と感心してたら、1度退いて再度スキルスワップでこちらにかんそうはだを押し付けて焼かれました。賢い!最後はランドでダイマ切って押し切り勝ち。

2.イカリンさん(化身ボルトロスフェローチェ、イエッサン♀、ヤドキングバンバドロウインディ)...トリパっぽいので、初手はカプ・レヒレのめいそうで様子見。マジカルフレイム+トリルされたのでカプ・レヒレを退いたら、同じタイミングでバンバドロ登場。そこからいばる+マイペースで破壊されていきました。突っ張ってれば...。

3.ちゃーちるさん(ポリゴンZ、ピッピ、一撃ウーラオス、ゴリランダー、ブリザポス、レジエレキ)...ポリゴンZ+ピッピの超火力。ピッピはほっといてバークアウトで応戦してたら、うたうがぶん周りひっくり返りました。一応勝てる目もありましたが、ポリゴンZはかいこうせんが見えてたのにピッピを狙うことができず、最後はジリ貧負け。

1-2で終了しましたが、直対で辛うじて3位抜け。ここからは厳しい戦いが続きます。

4.ニコルさん(霊獣ボルトロス、霊獣ランドロスクレセリア、ゴリランダー、カプ・レヒレヒードラン)...1回戦、同じスタン寄りのパーティでの対決。サンダーとレジスチルを通す霊獣ボルトロスが厄介だったので、初手ダイマをなんとか枯らして削り、サンダーのダイジェットで強引に突破。ダイアークでDを下げられるも、囮になってくれている間にレジスチルが要塞化。最後はまもるをかいくぐり突破していきました。

5.ちゃーちるさん(ポリゴンZ、ピッピ、一撃ウーラオス、ゴリランダー、ブリザポス、レジエレキ)...準決勝、再戦。こちらの手の内はある程度把握されてるので、ひたすらピッピが攻撃を吸ってきて攻めあぐねます。なんとかピッピを突破するも、ダイマが切れたポリゴンZがまだ生きている状態。ここで自分ダイマサンダー+レジスチルで、相手の後発にゴリランダーが出てきて、わずかながら勝ち筋が生まれました。ゴリランダーがねこだましをせず、しかもこちらの2連ダイウォール(前のターンにダイウォールを押している)が決まること。予選では十分にCを下げていたおかげではかいこうせんをサンダーが耐えられたのですが、ピッピの処理を優先した今回は流石に無理そうなので、賭けるしかありません。更にそれを察されてポリゴンZがまもるを選ばないことも必須。細い細い勝ち筋でしたが、しかして通しました。形勢逆転、ゴリランダー放置で4匹目のウーラオスも突破することで逆転勝利を決めました。

準決勝まで終わったので、一旦落ち着いて3位決定戦の配信を開始しました。昔は動画をやってたのもあって、試合の実況をするのは結構好きです。そうこうするうちに決勝のお時間。

6-8.ナオキさん(ぺリッパー、キングドラ、ガラルサンダー、ドータクン、ブリザポス、アローラガラガラ)...決勝。決勝はBO3です。細かい内容は以下のアーカイブを。

youtu.be

1試合目は、ガラルサンダーのコーチングに動揺しつつもレジスチルで全てを押し切るプランを通すことに。ブリザポスが暴れ始めた段階でサンダーのダイマを早々と諦め、練習段階で全く想定しなかったカプ・レヒレダイマを振り回すことに。なんとかドータクンを2発、アローラガラガラをワンパン。終盤、レジスチルに2連まもるをさせていますが、レジスチルが生きていれば勝てると踏んでいたこと、仮に失敗しても耐えられるだろうと判断して押しました。結果としては避けましたが、一応ダメ計の結果当たっても耐えられたようです。なお、この段階で、ドータクンはもちろんアローラガラガラのサイドチェンジも頭に入れていました。

2試合目、こわいかおのことを思い出したので、ダイマを初手に切って倒しにいきました。ムーンフォースでは耐えられるかもしれないと判断しました。無振りガラルサンダーならムーンフォースでも大体倒せるらしいです。しかし隠し球もしっかり凌がれ、そこからは終始ジリ貧でした。なんでサンダー出してんの?と言われそうですが、どれだけ低くても雨選出の可能性を捨ててませんでした。ブリザポスを徹底マークするならランドロスの方が適切でしょうが、ドータクンの処理までレジスチルに任せ切るのは酷というものです。

3試合目。なんとかガラルサンダーを初手で処理し、トリル下での激しい攻防が続きました。ドータクンのサイドチェンジは、ギリギリで使う時こそ輝くもの。GSで使った経験が活きました。しかしそれを越えてもまだぺリッパーが立ちはだかります。結果的には集中されなかったおかげで勝ち確になりました。仮に2連まもるが失敗していても、次のターンに再度まもることでトリルを枯らすことができます。カプ・レヒレが倒されてもサンダーでぺリッパーを倒すことができます。

余談ですが、試合中にヤバいと言ってたのはジョイコンのスティックが言うことを聞かず、上手く技や攻撃方向を選べない時間があったためです。

PM04:00...表彰式、以下フリータイム。自前のプロジェクターを持ってきたので、経費を気にせずスマブラやったりしてました。急ぎの参加者さんはぼちぼち帰宅につき、最後まで残ってたのは全部で6人でした。私はというと、余韻に浸るまもなくすぐ撤収できるように片付けを進めてました。

PM06:00...1本締めで解散。ここから帰宅なのですが、既に24時間以上起きっぱなしなのでさすがに限界。ネカフェに車を置き、近所の飯屋に(なおどこも満席で1時間歩くだけになった模様)。

PM09:00...ネカフェ入店、飯を注文して一眠りしました。参加者への接種証明の保管についての連絡はこの段階でしときました。

11/13(日)

AM06:00...ネカフェから出発、帰路に。家事もやっとかないといけないので。

AM10:00...帰宅。荷物の片付け、結果報告記事の執筆等を休憩挟みつつ行い、全てが整った頃にはPM05:00でした。

 

・おわりに

お疲れ様でした。

剣盾は遊び尽くしました。いや、そう思い込んでるだけかもしれませんが、次回作はもうすぐそこまで迫っています。ここを1つの区切りとして、スカーレット・バイオレットの世界へとレッツゴー!しようと思います。

次に剣盾の対戦をする時は、もっといいパーティができることを期待して、結びとします。最後までご覧頂きありがとうございました。サンキュー剣盾、フォーエバー剣盾。

 

・参考文献

liberty-note.com

liberty-note.com

kenpoke.hatenablog.jp