兵どもが鍋の跡

お残しは許しまへんで。

【剣盾ランクバトルS8(シングル:最高1751位)】オッカムドー式展開+対面構築


こんばんは、おでんです。剣盾ランクバトル(シングル)、S8で使用したパーティを紹介します。半年ほど研究を続けてきたので、いい加減出しておこうということです。始めた頃とは全然違うパーティになりましたよ。

※こちらのdiscord鯖に参加しております。参加に関して連絡は不要とのことなので、気になる方はどうぞ。私はここに参加して、前期最終5桁から今回の成績まで上がることができました(管理人:れいぜるさん)

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1.エアームドの持ち物がミソ。ガラルベルンカップ参加時。

 

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2.シーズン8終了時。なんだこのザリガニ!?

 

 

 

・戦績


1.第2回ガラルベルンカップ...9勝1敗、最終レート1609(1位)
2.ランクバトルシングルS8...89勝71敗、最終レート1778(4084位)


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最高順位。3桁見えてきたので突っ張りました。

 

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最終レート。最高順位の時に止めてれば1800あったかなあ。

・構築の経緯

 

はじめに、今回の構築は1から立ち上げたものではなく、S4から使い続けたギャラドス入りの積み展開の改良型です。ヨロイ島解禁前の旧環境では、優秀なステルスロック要員の不足、カビゴンやアーマーガアといった高耐久ポケモンの存在、3枠目の対面アタッカーが見つからないといった問題を抱えていました。S7までの最終順位は7000位台が最高と、低迷していた感が否めません。

 

しかし、鎧の孤島解禁により、ようやく戦力が整いました。ステルスロック要員としてエアームド、対面アタッカーとしてジバコイル、積みアタッカーとしてウルガモスが帰ってきて、積み展開としてのパーティパワーが大幅に向上するのでした。

 

試行錯誤しながら順調に勝ち進み、S8開始から3週間経った時点で3000位台と、確かに歩を進めていました。ところが、この辺りからいかくギャラドスカバルドンポリゴン2、各種アッキのみ持ちという壁が立ちはだかります。色々手を尽くしてみますが、万策尽きました。7/23-26の4連休中に勝負を仕掛けますが、前半は8-7、14-16と完全な横ばいで、これ以上このパーティを勝たせてやることは不可能と思い知らされました。

 

疲れ切った状態で休憩中、いっそのことパーティの形を大きく変えることを決断します。ギャラドスの代わりに、タスキ枠だったエースバーンをダイマックスエースに選び、その脇を固める対面アタッカーを増量しました。これらはダイマックスしなくてもある程度の活躍を期待できるメンツであり、小技も多数揃えています。

 

これらの変更がピタリとハマり、多数の勝ち筋を生み出し、4連休後半は6-2、4-2とし、一時的とはいえ順位を2000位以内まで押し上げることに成功しました。そのまま最終盤まで走りきり、最高1751位、最終位でゴールするのでありました。あと少しがすごく遠い...!

 

・個別紹介

 

1.エアームド@オッカのみ

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141(4)-125(196)-167(52)-x-91(4)-134(252)
ようき、がんじょう
HB:A168エースバーン@いのちのたまのキョダイカキュウがオッカ込で確2
A:がんせきで312-95キョダイエースバーンに60-ダメージ
S:最速
がんせきふうじ/ボディプレス/ちょうはつ/ステルスロック

 

パーティの切り込み隊長、自慢のオッカムドーです(ムドーの呼称って息が長いですよね。金銀の俗称は、これ以外ほぼほぼ廃れてしまいました)。

 

エアームドなんかキョダイカキュウで一撃っしょ!アッハッハッハッハッ...」というエースバーンの甘い目論見を破壊し、逆に起点にしていくことに命をかけた結果、このような構成になりました。なお特殊型には成すすべがありません。当たり前だよなあ。

 

初手でエースバーンが出てきたら、とりあえずがんせきふうじ。初手ダイマックスなら、キョダイカキュウ→ダイジェットが鉄板の動きなので、もう一度がんせきふうじで退場。ダイマックスしなければ、がんせきふうじ→ステルスロックで場作りに努めます。2ターン目ダイマックスはまだされたことがありませんが、その時は裏のダイジェット圏内(大体半分くらい)まで削ることを意識します。

 

初手の使い勝手は旧環境のイワークの比ではありません。優秀な耐性、ポッポよりは高い火力、何より有利不利のハッキリした立ち位置が魅力です。初手で出し勝てば大体2-3回の行動は保証されるため、非常におすすめです。

 

このポケモンに限りませんが、このパーティは特殊型エースバーンには本当に何もできません。あしからず。

 

このエアームドは単体考察もやってるので、使いたい人は読んでね。

atsuatsuoden.hatenablog.com

 

2.ウーラオス(れんげきのかた)@こだわりスカーフ

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175(0)-200(252)-120(0)-x-81(4)-149(252)
いじっぱり、ふかしのこぶし
インファイト/すいりゅうれんだ/かみなりパンチ/れいとうパンチ

 

最後にパーティに入ってきた枠。あらゆるポケモンを薄く広く見られる便利屋ポケモンです。

 

いろんなポケモンを使ってきましたが、ダイマックス相手にダイマックスを使わず反撃できたら強いだろうな~と思い、入れてみました。結果ものすごく選出したので、間違いではなかったと思います。

 

すいりゅうれんだがつよく、きあいのタスキに屈しないのが偉いです。また、まもるが効かないのでプレイングにおいて考えることがほとんどないのも高評価。

 

30日に急ごしらえで用意したので、本当はいちげきのかたが使いたかったのは内緒。 

 

 

3.トゲキッス@カゴのみ

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165(36)-63(0)-115(0)-189(252)-135(0)-128(220)

ひかえめ、きょううん

S:準速パッチラゴン抜き、ダイジェット1回で最速インテレオン抜き
マジカルシャイン/エアスラッシュ/かえんほうしゃ/わるだくみ

 

受けコマ絶対許さないぜポケモン。エースバーンと違ってダイマックスでの運用が主になります。

  

元々はリザードンを使っていたのですが、ダイマックス前提のポケモンが2匹もいると選出が難しく、ダイマックスしなくてもなんだかんだ動かせるトゲキッスになりました。このポケモンは型次第でパッチラゴンにも勝てるのが偉い。

 

特にエースバーンでカバルドンを釣り、あくび読みで投げて積んでいこうという魂胆でした。そのためのカゴのみ。しかしそんなみえみえの策に引っかかる人は上位にはおらず、ステルスロックで蜂の巣にされましたとさ。

 

エースバーンほど安易に投げられるポケモンではありませんが、エースバーンが絶対しんどいエルフーン等にも対応できるため、最後まで使いました。努力値から持ち物まで、まだまだカスタマイズできそうです。

 

4.シザリガー@きあいのタスキ

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139(4)-189(252)-105(0)-x-75(0)-107(252)
いじっぱり、てきおうりょく
アクアブレイク/はたきおとす/アクアジェット/がむしゃら

 

ギャラドスから転生したタスキ枠。ガラルゲッコウガといった塩梅。

 

このパーティは元々、相手のエースバーンを誘う代わりにゴリランダーを抑制するというテーマがありました。そのせいで一時期炎2鋼2という偏ったタイプ構成になっていたのですが、おかげでこのポケモンが刺さる刺さる。

 

さて、エースバーンを軸にする以上、ギャラドス軸以上にポリゴン2カバルドンの2枚壁を意識することが求められます。特にダイマックスを切る選択肢も取れるポリゴン2はタイプ相性のわりに絶対有利とは言えません。ならばどうするか?トゲキッスはそのための答えの1つですが、もう1つの回答としてはたきおとすを見出しました。

 

はたきおとすはゴリランダーもよく採用していますが、タイプ一致で使える上、てきおうりょくの特性で持ち物なしでも十分な火力を出せ、なんだかんだ苦手なドラパルトに強く出せ、カバルドンに弱点を突けるシザリガーを大抜擢することになりました。

 

たかがザリガニと侮るなかれ。ダイマックスさせると、ダイストリーム(130)でB特化カバルドンを中乱数という化け物火力を出せます。このパーティはステルスロックを採用しているので、実質ワンパンです。シザリガーダイマックス切るのはもったいない気もしますが、天候を上書きすることできあいのタスキを保護し、後続との殴り合いにも強くなれるので、頭の片隅に留めておくと役に立ちますよ。

 

がむしゃらの枠は何がいいんだろうなあ。ハサミギロチンでも入れようか(全くの余談ですが、シザリガーのカードを探していたら、現行スタン(いわゆるBマーク以降のカード)にシザリガーがなくてびっくりしました。今回採用したカードはAマークのものです)

 

5.ミミッキュ@ラムのみ

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130(0)-142(252)-101(4)-x-125(0)-162(252)
ようき、ばけのかわ
じゃれつく/かげうち/のろい/でんじは

 

補助技からときはなたれしすがた。1年ぶりに、殴れるミミッキュ、一軍昇格。

 

全てはエースバーンのせいで、補助技オンリーの先発型は事実上運用が不可能になってしまいました。しかし、その精神は絶たれていません。「このパーティで、ミミッキュがやるべきサポートは何か?」これについて1つずつ考えた時、残ったものはS操作と削りでした。

 

このパーティにおけるミミッキュの役割、それは対面アタッカーであること以上に、相手の受けコマを疲弊させること、あわよくば後ろの高速アタッカーにまひをぶち込むことです。これが決まった試合は大体勝てます。

 

そんな簡単に言うなと思われるかもしれませんが、ラムのみがそれを可能にしています。ミミッキュにはおにび、でんじは、あくびその他色々な状態異常が飛んできますが、ラムを盾に強引な後投げを実現させました。そこからのろいで削りに入り、ラムが発動した頃合ででんじはを連打します。受けコマを温存しようとした相手が退いてくれば見事ヒット。そのまま再度ののろいで退場してダイマックスの起点になることを回避し、こちらのダイマックスエース(大体エースバーン)をぶつけます。退かなくても、ミミッキュが倒れる頃には受けコマを突破できる状況になっており、こちらのダイマックスエースの起点にできるというカラクリです。

 

エースバーンがいると出しにくいのは間違いないですが、そのエースバーンを構築段階で初手に呼び込むことを意識してるため、意外と対面の機会はありません。対面する時は大体こちらがでんじはを当てる時です。ついでに言うと、シーズン終盤にもなると初手エースバーンはかなり減っていたため、わりと初手に出し得なポケモンでした。

 

相手の初手ドラパルトにもとても強く、およそ全ての型のドラパルトに有利を取れます。先発で出てくるのは大体おにびから入ってくるため、じゃれつく→かげうちで無償で1匹持ってけるのも素晴らしいです。こうかくレンズを持ってた頃と比べて、技外しのリスクがありますが、それを受け入れてでも使う価値のあるポケモンだと、自信を持っておすすめします。

 

6.エースバーン@いのちのたま

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155(0)-168(252)-95(0)-x-96(4)-188(252)
ようき、リベロ
D:ポリゴン2のダウンロード意識で4振り。
※キョダイマックス個体
とびひざげり/かえんボール/とびはねる/ふいうち

 

ダイマックスエース。このポケモンをどれだけ上手く扱えるかで、パーティパワーが変わります。

 

元々きあいのタスキで運用していましたが、とにかく火力が足りない。また、あからさまなダイマックス前提のバランスとなっており、とにかく技を外す外す。ちょうどギャラドスに限界を感じてきた頃だったので、ダイマックスエースとして抜擢することにしました。エースバーンの扱いについてはお手本がいたので、最初から使い勝手に迷うことはありませんでした。

 

とにかく、いのちのたまによる火力不足の解消が大きかったです。ダイアークでダイマックスドラパルトをワンパンにでき、キョダイカキュウでちょっと削れた相手のダイマックスエースバーンを吹き飛ばす。相手とのダイマックスエース対決さえ制すれば止めるものはありません。硬めの受けコマを出されると辛いものの、前述のシザリガーミミッキュが光ります。

 

こんなにダイマックスの強さを力説してますが、要はこのポケモンを通すのが太い勝ち筋なので、別にダイマックスさせなくてもいいということです。ふいうちという強い先制技を持つため、必要に応じて他のポケモンダイマックスを切るのも大事な選択になります。圧倒的な強さの割に、このポケモンに頼りきりにならないのが、使う上で大事だと思います。

 

・選出、立ち回り

 

選出については、ダイマックスを誰で切るかから考えていきます。基本はエースバーンですが、トゲキッスやその他のポケモンの方がいい時もあるので、相手のパーティを見ながら考えます。アタッカーよりも受けコマの質・量を見て、多かったり手強かったらトゲキッスの優先度が上がります。

 

続いて、ダイマックスエースを通すための場作りを考えます。こうこうのしっぽが見えるならシザリガー、高耐久ポケモンが邪魔ならミミッキュ、そもそも相手にダイマックスエースを通されそうならウーラオスといったところ。1匹で十分ならエアームドを入れて、ステルスロックやがんせきふうじによる攻めの展開を通していきます。

 

傾向としては、先発エアームド、後発エースバーン・シザリガーorミミッキュorウーラオスが多い形になります。シザリガー先発も強いのですが、思ったより読まれるので厳しい試合展開になりがち。ドラパルトがタスキやたべのこしっぽかったら、先発ミミッキュもアリです。この手のドラパルトはエースバーンと同居していても先発に出してくるのが経験的に分かっているため、強気でいいです。もっとも、こだわりスカーフ等のとんぼかえりから入られると壊滅するので、先発ドラパルト対面の初手はでんじはから入るのが無難です。

 

・苦手な相手


1.パッチラゴン...トゲキッスを採用したとはいえ、先発に出されると辛いことに変わりはありません。なるべくミミッキュトゲキッスを連れていき、エアームドのS操作で上を取られないことを意識します。こだわりスカーフもかなりのシェアらしいので、いかに早く型を割るかが肝です。

 

2.ドラパルト...型が多すぎます。初手でミミッキュと鉢合わせできればほぼ勝ちですが、型を読み違えて初手エースバーンにとばったりしたら即死です。後ろにシザリガーを置けば少しはマシになるかな?(先発シザリガーでもいい)

 

3.ポリゴン2...いくら対策しようが、ダイマックスも切れるこのポケモンはかなりの強敵です。鈍足アタッカーがいればトリックルームの線もある(その分耐久の代わりに火力に割くイメージ)ため、エアームドでしっかり削りや起点回避を行います。エースバーン1匹で勝てそうならミミッキュでしっかり削るんですけどね。あとはシザリガーのはたきおとす。

 

4.ギャラドス…いつのまにこんな増えてたの!?というくらいいかくが増殖し、エースバーンよりも優先的に出されます。ウーラオスの優先順位がかなり上がります。こいつ意識しすぎてタスキに足元すくわれたりとかするのも注意。

 

・途中で採用したポケモン達の簡易紹介とボツ理由

多すぎるので別記事にまとめます。7/1から7/30までのパーティ変遷を、当時の言葉で振り返ることができます。パーティ作りは試行錯誤の連続だと知っていただければと思います。
(まだ)

 

・まとめ

長かったですが、以上になります。

 

剣盾に入ってからはとんとシングルで勝てず、苦しい期間が続きました。頼みの綱のオフもこの状況で、8世代になってから2回しか参加できていません。

 

しかしながら、いつの日か再びオフに出る時を目指し、日々練習と反省を繰り返してきました。鎧の孤島解禁という追い風もありましたが、今期はそれなりの形にできたのではないかと思います。最後は厚い壁に阻まれたものの、終盤に3桁を見れる位置まで上がってこれたのは成長したとポジることにします。

 

既にS9が、新しい環境が始まっていますが、これからも練習と反省を繰り返して、腕を磨いていこうと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。オフでお会いした時は対戦よろしくお願いします。

 

(見出し)・スペシャルサンクス、宣伝
1.れいぜるさん(discord鯖へ受け入れ及びアドバイス)
2.@コさん(選出や立ち回りのアドバイスの他、使われている構築のチャンネルをたくさん拝見しました。ボツになったものも含めてかなり影響を受けています)
3.私が参加しているdiscord鯖(管理人のれいぜるさんへの連絡は不要とのこと。腕を競い合う相手になってください)→

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